長嶋茂雄

July 09, 2017

【産経抄】日本の無防備なまでの寛容さ? 共産党躍進の不思議 7月8日 - 産経ニュース http://www.sankei.com/column/news/170708/clm1707080003-n1.html
>2017.7.8 05:04
clm1707080003-p1 http://www.sankei.com/images/news/170708/clm1707080003-p1.jpg
>▼日本の現状は、世界的には稀有(けう)な事例らしい。歴史資料収集家の福冨健一氏の著書『共産主義の誤謬(ごびゅう)』によると、先進国で共産党が躍進しているのは日本だけで、欧米では消えつつあるという。米国や英国、ドイツ、イタリアなどでは共産党は国政の場に議席を持っていない。
>▼「どうして日本には、共産党があるの?」。福冨氏が、諸外国の若者たちを国会議事堂に連れて行くと、決まって驚くのだそうだ。確かに、共産党は憲法違反だとして1956年に解散させた西ドイツ(現ドイツ)のような国からみると、日本の無防備なまでの寛容さは不思議なのだろう。

普通の日本人の感覚からすると共産党=万年野党でしかないが、しかし学校の社会の授業で教わった知識だけでも、共産主義の何たるかを考えると欧米の感覚の方が確かに正しいわな。
 俺にとっての共産主義の認識はピアニスト・山下洋輔のエッセイから得たものだ。70年代後半、ヨーロッパツアーを2ヶ月ほどやるのが年中行事となってて、当時は世界中の情報がネットで得られるような時代じゃないから友人である西ドイツ(!)のレコード会社の社長にブッキングエージェントになってもらい、観光地じゃないから普通の日本人が存在すら知らないような街までサーキットして回る中での異文化経験を綴ったものだが、そこには当然「東欧」諸国でのライヴもある。その中のエピソードで、東ドイツ(!)に向かう電車の中でそのドイツ人マネージャーが折り畳み式の碁盤を広げるや、鉄道警察がスッ飛んで来て「バクチは禁止だ」と大怒られするクダリがある。もちろん賭けるつもりなどない、ましてや対局も始まってすらないが、それでもダメなものは問答無用でダメなのだ。権力側の人間である警察はもちろんだが、外国人旅行者向けホテルは西側との玄関口であるから、邪悪な自由民主主義に染められないようなバリバリの愛国者・筋金入りの共産主義者でなければ従事出来ない…とはドイツマネの談。
 ことほど左様にギャンブル禁止を党是とするのが共産主義というもので、だから日本のカジノ解禁に対しても反対派の急先鋒。それでいて公営競技従事員組合を支持もしているのだから ━━ 「弱い立場の労働者の権利を守る」というのが建前だが ━━ はダブルスタンダードというか二枚舌というか、首を傾げてしまう。その昔、長嶋茂雄が「共産党の世の中になったらプロ野球が出来なくなる」と発言したのは単なるチョーさん語録、お笑いエピソードとして扱われてるけど、あながち大袈裟でもないんだよな(´-`).。oO


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November 16, 2010

 相撲中継の中入の時間の特集コーナーで、双葉山69連勝とそれにストップが掛かった安芸ノ海戦の映像をやってた。昨日白鵬負けちゃって、もう煽りの意味何もないけど、歴史的事件であり貴重な映像には違いない。「VTR」と書かなかった事に留意。当時テレビはあったがカメラは専らスタジオ、出先からの生中継というのは出来ず、だからこの双葉山の映像は、報道用に映画用のカメラ回して撮ったフィルムにラジオ音声被せたもの。何か無声映画に活動弁士が台詞その場付けみたいな、微妙な違和感がある。つか、ラジオのアナウンサーにしてからが「双葉山敗れた。双葉山敗れました」みたいな、驚いてる事は驚いてるんだけど「報道機関の使命として、どちらか片方に肩入れするのでなく、公正なスタンスで実況する事を片時も忘れず」的な事をガッツリ叩き込まれてるのか、アナが驚いてる事は伝わって来るもののあくまでその枠内でのもの、今の絶叫スタイルでは全くない。何より、当時の電波とか音声技術とか事情なのか、一語一語区切って明瞭に発音しようとしてるし、抑揚もちょっと独特だ。
 そういえば、時代は大幅に先へ進むが長嶋茂雄が展覧試合でサヨナラホームランを打った時の映像も「村山投げました。長嶋打ちました。大きい。入るか。入るか。入りました。ホームランです」みたいな、何とも平板な、感情を押し殺したもの。何か「サイタ サイタ サクラガサイタ」みたいな、電報文を読み上げるようなもの。スポーツ中継の実況スタイルってこれがデフォだったのか。じゃあいつ今のようになったのか。誰が実況革命起こしたのか。
 …と、同僚と話してるうち思い出した事が一つ。また時代を遡るが、力道山のプロレス中継って普通に口語体だった様に記憶している、「2で返しました。力道山2で返しました。シャープ兄弟が力道山を引き起こし、頭を両側から脇の下に挟んで、二人掛かりで持ち上げます」みたいな双葉山スタイルではなかった。つまり、当時は人気も視聴率も凄かったプロレスの実況スタイルがいつしか他競技の実況にも波及し…といった感じじゃないかっつうのが俺らの結論、あいにく放送業界に知り合いがいない身としてはこれ以上無理だ。
 で、今日チバテレで松阪記念競輪決勝を中継してたのだが、これが電報読み上げスタイルだったとすると「平原が巻き返す。鈴木が突っ張って先行で残り1周。平原は引いて4番手。伏見は車間を切っている。平原が踏む。平原が来た、合わせて伏見も発進する。平原は伏見を内に押し込めながら」ダメだ\(^o^)/

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