浜田雅功

June 10, 2011

【甘口辛口】6月10日 http://www.sanspo.com/column/news/110610/cla1106100501000-n1.htm
>2011.6.10 05:00
>将棋の名人戦が、よもやの展開になった。挑戦者の森内俊之九段に3連敗し、早々と崖っぷちに立たされた羽生善治名人が驚異の粘り強さを発揮した。8日の第6局も勝って、名人戦史上初の3連敗3連勝の展開で五分に持ち込んだ。最終第7局(21、22日)はまさに歴史的な対局になる。
>こんな激烈な頂上決戦の裏で1人の名物棋士が引退した。ときにピンクやグリーンのド派手なスーツで120キロの巨体を包み、軽妙洒脱な語り口でテレビの将棋番組だけでなくバラエティー番組でも活躍している神吉宏充七段(52)。文章家としても知られる将棋界きってのエンターテイナーである。
>「悲壮感がなく将棋を適当に楽しんでいるように見えるのか、私に負けた人はみんな傷ついた」とか。99年度NHK杯で神吉さんに負けた森内九段はショックでタクシー券が用意されているのを忘れ、トボトボと電車で帰ったという伝説もある。(今村忠)

時代劇の剣豪や忍びが平民の姿に身をやつし…とか、格闘技の達人がそんな素振りも見せずいつも温厚…みたいなオーラ消灯がセオリーだとは思うが、こうして自ら身を明かし同じ相手と何度も戦う事が有る場合には、むしろチャラ男作戦の方が有効かもな。いや、神吉のは戦術としてそう振る舞ったのではなく生地からそうなのだが、たとえキャラ作成だとしても、そうする事で自身を鼓舞する効果は確かに有る。例えば普段スーツ着ない人が競馬場行く時だけ着てくようにしたら、いつしかスーツ着ただけで自分にスイッチが入るようになるものだ。ファンが社台の勝負服やウオッカTシャツ着るのも、ある種のコスプレ効果は有る筈だ。
 話モトイ。3競オートの選手サイドからすると、誰にも知られず秘密練習とか研究なんてのはまず不可能で、だから「あんなサボり魔に負けたのかorz 」みたいのを意図的に創出するのはまず無理だろう。ただ、いわゆる天才肌の人に、そうでない人が苛立ちとか嫉妬を抱くという事なら有る。昔フジでやってた『ジャンクSPORTS http://www.fujitv.co.jp/js/index.html』で、競輪選手だった松本整(←当時は現役。MCの浜田雅功から、相方と同名である事をイジられ「マツモトヒトーシ!」といつもフルネームで呼ばれてたっけ)は、やはり元選手の中野浩一の事を「合宿とかで中野さんと一緒にやる事があって、そういう時『何でこんなオッサンに負けるんや』って腹が立った」と言っていた。「僕みたいにちょっと素質のある人間ってのは、勝てないんですよ、本当の天才には。まともにやったら。だから何とか負かしてやろうと、そういう展開になるよう持ち込んだり」補足すると、金になる競輪競走ではなくタイムトライアルとかだと、展開なんか関係なく絶対体力だけの話で、それでこんなに練習してる若い自分が大した練習もしてない中野に負けるという屈辱。しかし競輪競走では展開が勝ち負けを大きく左右する、そこで…という事。周りの、他競技のアスリートも松本の話に関心して聞き入ってたものだ( ´-`)y-~~~

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January 03, 2010

 本来なら『賭け初め3』のタイトルでどっか競輪行くか、川崎か川口に行って『1の2』『2の2』とするのがバクチ打ちとしては筋なんだろうが、明日から仕事始めだし、自重し大洗濯祭。後は飲みながらTV、今日の収穫は『世界の果てまでイッテQ!』。イモトinオーストラリアにウッチャン富士登山はさすが、しかし心惹かれたのはエストニアのキーキング祭り。要は巨大ブランコを制限時間内に一回転出来ればクリア→一番大きなのを回した奴の優勝、ってな漢(おとこ)祭りだ。で、普通ブランコはチェーンで吊られてるがこれはスライド式で長さをアジャスト出来る金属パイプになってて、両足もテープで自転車のクリップバンドのようにガッチリ固定する。「これ成人男子は最低これぐらいってのは」「5mだな」てんで5mのブランコ(頂部では10mの高さっつう事になる)に、案内人つうか名人クラスの人が宮川大輔と一緒に一回転。で、大輔「アカン」と。高さ速さへの恐怖感でなく、助走っつうか徐々に振り幅を大きくしてく過程で、一番上まで行って戻る、その一瞬無重力になり体に逆方向Gが掛かるのが気持ち悪いのだと。
 かくてこのロケ、わざわざ行ったのにボツになったのだが、そのリヴェンジっつう事で手越祐也(←一応書いとくがジャニーズだ)が挑戦。見事5mブランコで大車輪を余裕でやり切った。ただ、そのフォームがお手本で見せた名人のそれと全く違う。大輔&手越の二人は前へ漕ぐ際しか力を入れてないが、名人は後ろに戻って来る際にも引く力を掛けて、だから振り幅を大きくしてく(=スピードに乗る)のが段違いに早い。競輪選手のペダリングで『引き脚(=トゥクリップでペダルと足を固定してるので、引き上げる際にも力を掛けられる)』なんつう事を思い浮かべてしまった…のはバクチ打ちの習性だわな('A`)
 あと、同じくTVネタって事では、競輪競艇の新CMを二度ずつ視る事が出来た。競輪のはインパクト勝負のコミカル路線、テイストは違うが「競輪場へコイケエイコ」系だ。にしたってクオリティっつうもんが有るだろ、とは思うがフジ『ジャンクSPORTS』で伏見俊昭の説明に浜田雅功が「あっアレお前やったんか!」と即応したように、非・競輪客の浜ちゃんには『届いて』たのだ。競輪は、「好きな人」と「知ってるけど嫌いな人」を合わせたより遥かに「好き嫌い以前に興味無い人」の方が多い。そういうものに世間の耳目を引かせる、首根っこ掴んでこっちを向かせるのは並大抵の事ではない。その点で、これはアリだ。
 片や競艇のは、スーツ姿の南明奈がレアで、でもジュニア共々、大根とまでは言わんが大して演技上手くないのも確か。ドラマ出演とかしてる筈だし、連作シリーズの初ヴァージョンだけで言及するには早過ぎるが、現状イマイチ。既にインパクト勝負なCMを何年もやって来てるからそろそろ次の段階に…というスタンスは方向性としては正しいのだが。
 で、 そこ行くとオートは「どうしてこんなに血が騒ぐんだぁ!」の仮面ライダーは大成功だったのに、性急に普通路線にシフトしてアッという間に埋没してしまった。慌ててゆうこりんインパクト路線に戻したが、また一からやり直しのロスは痛い、何とももったいない事したもんだなと( ´-`)y-~~~

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May 15, 2009

CMの6割、視聴者の心に届かず…好評価トップ「白戸家」 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090514-OYT1T01242.htm
>2008年4月から09年3月までの1年間に流されたテレビCM1万7765作品のうち、約6割が視聴者の印象にほとんど残っていないことが、民間調査会社「CM総合研究所」(東京・港区)の調査でわかった。
>調査は、関東地方に住む6〜89歳の男女計3000人に毎月、筆記式アンケートを実施。印象や好感を持ったCMを最大五つまで記入してもらった。
>その結果、CMを出した2019社中、777社のCM1万147作品は全く記載されなかった。その中には、一つの商品のCMに最大3億円以上を費やした企業が3社あったほか、年間に最大で905回流していた企業もあった。
>一方、最も優れたCM評価を得た企業は「白戸家シリーズ」のソフトバンク、「BOSS」などのサントリー、任天堂の順だった。
>同研究所の関根建男代表は「名のあるタレントやクリエイターを使えば意識に残るというわけではない。CMと販売には関連性があり、印象に残らないCMは企業に貢献せず、日本経済のロスですらある」としている。
>(2009年5月15日03時09分 読売新聞)

広告ネタをマスコミが記事にする時は、好感度調査とかのみ書いてネガティヴ情報については触れないよう配慮するのが普通。系列TV局が出稿量低下からピンチに陥ってるってのに、こんな記事よう書けたな読売。
 さて、大金投じても広告効果の全くないものが存在する事がツマビラカになってしまったが、広告を語るのは多分に結果論になってしまうので難しいトコロではある。3競オートなんかもう十年以上売上右肩下がりな訳で、だったら広告なんて意味ないじゃん?と極論する人すら居よう。実際には、広告打ってなかったらさらなる衰退を招いてた可能性もある、大体が、広告とは興味を持たせる初めの一歩に過ぎない、ファンにする、本場に来させる、買わせるための仕掛けは広告とは別の話だ。だから先の推論は間違い、やはり広告は必要で、しかし歴然と成功作・失敗作というのはある。
 競輪を例に取れば、近来稀に見るヒットだったのが『競輪場にコイケエイコ』。伏見俊昭が
選手プロフィール|KEIRIN.JP
フジ『ジャンクSPORTS』に出演した際

 伏「僕もCM出た事あるんですよ(映像流れる)」
 浜「あっ、あれお前やったんか!」

競輪の事を全く知らない浜田雅功はしかし、このCMを知っていた、『届いた』のだ。競輪ファンには非常に評判の悪かった、しかし世間一般にはインパクト大と受け止められ認知されてたのだ。対して、やはりインパクト勝負に出て、しかしスベった(=誰も話題にしない)テリー伊藤の『チェンジケイリン』シリーズは失敗作と断じるしかない。
 現行の『勝利とは、何だ』は俺個人としては好きだが、世間一般に伝わってるかというと疑問は残る。その前の『人は弱くない』は、やはり競輪の事も広告理論も知らない(であろう)井筒監督に、「そんな自分が競輪やりたくなるような、15秒の超ショートムーヴィー撮ってください」って依頼したんだろうが、話題になったとは言い難い。その前がコイケ、そのまた前は水野真紀の『選手の妻』。ユーモラスではあったが以下同文。
 やはり世間一般が『どうでもいいもの』と思っているものをアピールする、植え付けるには並大抵では済まないという事だ。立川談志は「世の中に仕掛けろ」アントニオ猪木は「世間とプロレスする」とよく口にするが、首根っ子掴んででもこっちを振り向かせる、そういう気概を持つ人間がおらんとねえ。前述の通り、広告に触れた人間に一歩踏み出させるための仕掛けってモンが要る。じゃあ具体的に何やるって言われると、俺の頭じゃ思い付かんが('A`)
 最後に、大昔、週刊文春で連載されてた人気投稿コーナー『糸井重里の萬流コピー塾』の、単行本化するに際し加筆された部分を書き抜く。『85点の言葉(NESCO出版)』の、お題が「卓球」の回だ。

 >正直言って、どんなコピーを考えても現在の卓球を明るくすることは無理だ。
  問題は、暗い明るいの次元から卓球をぬけ出させるための「しくみ」なのだ。
 >1989年の時点では「光ゲンジ」「浅香唯」などの方々に、本当に
  卓球に夢中になっていただくのが早道だ。そのためにはどうしたら
  よいかを練習問題として考えてみよう。

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