チアズグレイス

October 13, 2014

 半年前の記事に今頃気付いたってのもマヌケな話だが。

あの2000年桜花賞馬の馬主は暴力団の大幹部だった(1)妻を「表向きの馬主」としてJRAに登録 http://www.asagei.com/21856
Posted on 2014年4月8日 9:57 AM
>00年のGI・桜花賞馬であり、その後のオークス(GI)でも2着に入ったチアズグレイス、共同通信杯や毎日杯(ともにGIII)を制したチアズシュタルク、そして京都牝馬ステークス(GIII)を勝ったチアズメッセージ──。
>8つの重賞レースを勝ち取った「馬主」が、その財産を巡って骨肉の争いとなっている。発端は今から約4年半前に遡る。
>「09年8月8日は私にとって忘れたくてもとうてい忘れられない日になった。私一人を残して、自宅から妻と子供3人が忽然と消えたんです。最初は誘拐にでもあったのかと思い、警察にも捜索願を出したんですが見当違いでした。金に目がくらんで預貯金を全て持って行方をくらましたんです」
>興奮冷めやらぬ様子でこう語るのは、兵庫県在住の岡本秀雄氏(80)である。個人で「所有」した競走馬は244頭。獲得賞金と競走馬の売買で得た収入は40億円以上あったとされ、少なく見積もっても、金銭の管理をしていた妻は約14億円の預金を持って消えたというからただごとではない。
>岡本氏は程なく、被告人たる妻の居所が不明のまま、財産返還の民事訴訟を起こした。裁判では、岡本氏が「馬主」としての賞金を得た過程が明らかにされたが、同時に「結婚17年目の81年11月に協議離婚した」ことが語られた。そして、実はこれが戸籍上で別姓となる「偽装離婚」だったということも──。
>岡本氏は専業主婦の妻を「表向きの馬主」としてJRAに申請、登録させた。一方で、夫婦関係は内縁という形で継続させていた。
>なぜそんなことをする必要があったのか。理由は岡本氏の「過去」にある。現在はカタギになっているが、かつて、「大阪戦争」で山口組と抗争事件を起こした松田組の大幹部だったからだ。岡本氏は地方競馬で競走馬を所有していたが、博徒という過去があることからJRAの馬主免許登録審査は通らず、自己名義で馬を持つことができない。JRAが定めた個人馬主登録審査の「馬主として適格でない基準」の項目には、次のように記されている。

 >〈【1】暴力団員【2】暴力団員と親交があると認められる者、又は過去に親交があったと認められ競馬の公正を害するおそれがあると認められる者〉

>さる競馬サークル関係者は当時を回想する。
>「チアズと冠した馬の実際の馬主が岡本さんだというのは、競馬界では公然の秘密だった。トラックマンですら知っていることだったから、JRAもうすうす認識していたのでは‥‥」
あの2000年桜花賞馬の馬主は暴力団の大幹部だった(2)グルとなって財産をむしろ取った? http://www.asagei.com/21857
Posted on 2014年4月9日 9:57 AM
>さらにコトを複雑にしたのは、訴訟代理人を依頼した大阪府内のT弁護士が、岡本氏が不利となる「背任行為」を繰り返したことだった。
>「妻とTは昔から面識があったので、疑心暗鬼にもなった。私の利益ではなく、妻の利益になる行動をしたのは許せない」
>どうやら妻とT弁護士が「グル」となって、岡本氏の財産をむしり取ったのではないかというのだ。
>こうした事態を招いた根幹には、馬主の「名義偽装」問題がある。岡本氏が正式な馬主登録者で、自分名義の口座に賞金が振り込まれていれば、いくら身内といえども、口座から勝手に金銭を引き出せば横領罪に問われかねない。だが、「馬主」が妻だったため、獲得賞金の振込口座を三女名義に変更されたことさえも、裁判を通じて初めて知った事実だった。
あの2000年桜花賞馬の馬主は暴力団の大幹部だった(3)共有馬での「名義人隠し」はよく見られる? http://www.asagei.com/21858
>Posted on 2014年4月10日 9:57 AM
>裁判と岡本氏の告白によって明らかになった「名義偽装」。競馬サークル関係者は声を潜めてこう話すのだ。
>「20年以上前はヤクザが一般人の名義を借りたり、調教師が裏で馬主になったとの噂も耳にしました。暴対法の施行以降、JRAの審査は厳正になりましたが、調べようがない部分もある。書類上、不備がなければ、排除する理由がないのです」
>さらにこの関係者は、名義偽装の具体例をあげた。
>「91年の天皇賞馬プレクラスニーです。表向きの名義人はいましたが、事実上のオーナーが広域組織の親分であることは、競馬サークルで知らない者はいなかった。管理調教師も、バックルにその組織のマークが入ったベルトを堂々としていましたからね。その親分は週末は競馬場に来て、記者席に座っていました」(JRA関係者)


そういや「チアズ」の馬って見なくなったなと思ったら、そういう事情があったとは。

 >「書類上、不備がなければ、排除する理由がないのです」

疑わしきは罰せず、は民主主義の鉄則だからねえ。JRAとしても苦慮してるのだろうが、極論を言えば、仮に名義貸しであったとしても競走馬の現役時代にノートラブルであれば実害ゼロだから…と開き直る手もある。繰り返すが、決定的な証拠を出せない=馬主申請を却下するだけの合理的な理由を堤示出来ないのであれば、どんなに疑わしくてもどうしようもない。くれぐれもノートラブルにお願いね、と暗黙の了解で済ませてしまうのが精々だろう。もちろん、競馬関与禁止者が裏にいるというのは由々しき事態であるのだけども('A`)

THE OWNER OF THE RIVER BANK
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アーティスト:Cecil Taylor
販売元:Enja Records
発売日:2003-10-19

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