June 16, 2015

存廃問題から一転「ばんえい競馬」が好調 http://www.daily.co.jp/newsflash/horse/2015/06/15/0008124236.shtml
>2015年6月15日
02d45c04.jpgインターネットの普及によって廃止の危機を脱した「ばんえい競馬」 http://daily.c.yimg.jp/horse/2015/06/15/Images/08124237.jpg
>直線200メートルの間に2つの障害を越える。第1、2障害の間ではスタミナを温存させるため、騎手は何度か馬を停止させる。最大のヤマ場は高さ約1・6メートルの第2障害。1000〜1200キロ(古馬)の重戦車のような競走馬が懸命にそりを引きながら坂を上り、下り坂ではそのスピードに乗って一気にゴールを目指す。そりを使った競馬「ばんえい競馬」を公営競技として世界で唯一開催しているのは、この帯広競馬場だけである。
>「ばんえい競馬」は06年までこの帯広のほかに、北見、岩見沢、旭川競馬場が巡回して開催していた。しかし、売上の減少によって年間30億円を越える累積赤字に耐えられなくなり「ばんえい競馬」そのものの存廃問題に発展する。最終的に3市が廃止を決定。帯広市は生き残りの最終手段として、ソフトバンクによる包括的な業務委託によって立て直しを図る。
>当時を、帯広市農政部ばんえい振興室・佐藤徹也室長は「前提として税金を一切投入せず、また観光資源としての可能性も秘めているということで、市議会の決議をいただいた。さらに競馬関係者への報奨金を4割カットして、ゼロから再スタートを切った」と振り返る。
>翌07年からはナイター開催を、またオッズパーク、楽天競馬、SPAT4によるインターネット投票(在宅投票)を開始。この効果が大きかった。これによって12年度から、3年連続で前年度比100%超えを達成する。
>13年度は初めて在宅投票率が売上の50%以上を占め、昨年度は60%まで達した。まさに「ばんえい競馬」は在宅投票が支えているといっても過言ではない。インターネットの普及が新たな可能性を見いだしたことになる。
>一方で本場での売上が頭打ちしているのが現状だ。土、日、月曜日の3日間開催が基本で、JRAと開催がかぶらない月曜日の在宅投票が堅調という。それならオール平日開催にしたいところだが、観光地という一面もあるため事は簡単ではない。「本場や直営場外の売上を落とさないで、さらにネットでの上積みに期待したい。そのためには『ばんえい競馬』の魅力をもっと情報発信しなければならない」と佐藤室長は力を入れた。
>(デイリースポーツ・坂元昭夫)

完全に黒字化が定着したようで、まずはめでたい。一方で、

 >観光資源としての可能性も秘めている
 >JRAと開催がかぶらない月曜日の在宅投票が堅調という。それなら
  オール平日開催にしたいところだが、観光地という一面もあるため

これには首を捻ってしまう。実際観光で行ってる人も多いって知ってるんだけど、それでもなお、強くはないよなと。まず帯広空港には羽田便しか飛んでない。千歳からリムジンバスが出てるっつっても3時間強、旅行客からしたら「そんな遠いの!」って心理的ハードルが一気に跳ね上がる(レンタカーならそれぐらいヤッホー!ってなるから不思議なものだが)。
b08b91ab.jpgce4889b1.jpg(いずれも拾い画像)
全く北海道はデカい。腹が立つほどデカい。そのデカさはもちろん魅力ではあるが、同時に弱点にもなり得る。北海道観光で一番メジャーな札幌に来た客が、もう1泊2泊ってなったところで、帯広まで足を伸ばすっていうのは極めて考え難いのだ。しかもこれは当の道民にとってもそうで、ナイター開催を最終レースまで観たら札幌まで帰る手段がない。否応なしに泊まりってなると、やっぱり考えてしまうものだ。
 つうかまずそもそも、帯広に観光客が来るかって時点で、もうかなり疑問だ。愛国駅&幸福駅を喜ぶのは団塊以上の世代だし、池田のワイン城は昭和の時代は価値が有ったが、日本にワイン文化が定着した事で逆に埋もれてしまった。だから周辺で観光資源と言えるのは六花亭の本社と十勝川温泉(←泉質は良いのだが、全国的知名度は決して高くない)ぐらい。じゃあ逆に、ばんえい競馬自体を帯広観光の目玉としてプッシュして行こう!とするとなると

 >「前提として税金を一切投入せず」

ここで自ずと限界に行き当たる。まだ競馬のアガリを基にガンガン投資しましょうってなるほど儲かってる訳ではない現状、攻めて行ける段階ではない。ばんえい競馬の客が観光で来てるってのは解るんだけど、でも、じゃあ観光資源としてばんえいを有効に活用するとなると、どうしても疑問が拭えない。ここからもう一押し二押し、攻めたいのはヤマヤマなんだけどねえ…('A`)

Live at Sweet Basil, Vol. 1
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