September 16, 2014

ギャンブル漫画「カイジ」が“経済の教科書”に http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/money/308785/
>2014年09月15日 09時00分
48c1eea6.jpg 木暮太一氏 http://www.tokyo-sports.co.jp/wp-content/uploads/2014/09/2ff583c5dae46503290bc6860ab18e4c.jpg
>人気マンガ「カイジ」(福本伸行、講談社)を“経済の教科書”として読み解いた「カイジ×経済学」シリーズが累計33万部を突破した。なぜギャンブル漫画に注目したのか、そして、汗水垂らして手に入れたお金を無駄にしないために本当に必要なこととは…。著者で経済ジャーナリストの木暮太一氏を直撃!

 >――なぜ「カイジ」をテーマに経済の本を書こうと思ったのか
 >木暮:日本では学校でもお金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーを学ばないので、お金のことを知らない大人がたくさんいます。そのためにお金で不幸になる人も多いのですが、お金の話を書こうとすると説教くさくなるし、私のような若造の話はなかなか聞いてもらえない。そこで「カイジ」の世界観を借りれば、読み手が受け入れてくれると思ったのです。
 >――なるほど。しかし、お金に関するマンガは数多くある
 >木暮:はい。でも、「闇金ウシジマくん」は強烈すぎるし、お金の暗さばかりを引き出してもしょうがないので、最初はダメ人間、でも勝負には強く、どこか憎めないキャラクターのカイジが最適でした。
 >――3部作はお金→働き方→生き方という順序で出版されたが、これにはどんな意味が
 >木暮:お金が最も興味を引きそうなので最初に書きましたが、お金だけじゃ人間は幸せになれないのです! 経済学の用語に「限界効用逓減の法則」というものがあります。難しそうに感じるかもしれませんが、要するに「人間には“慣れ”がある」ということです。あなたが100万円を誰かからもらったとした場合、1度目は大喜びするでしょう。2度目もうれしいでしょう。ただ3度目、4度目と繰り返していくうちに、満足感がどんどん低くなる。
 >――仕事が終わって1杯目のビールが一番おいしいのと同じだ
 >木暮:その通りです。となればお金が増えても結局、人間は幸せになれない。となると、結局はいかにして働く(収入を得る)かが大事になってくる。そして、働き方を選択するとなれば、年収は少ないけれども精神的に楽な仕事か、年収は高いけれどきつい仕事かどちらかを選ぶといったように生き方の話につながる。このような理由で、私は「お金・働き方・生き方」は三位一体だと主張しました。
 >――サラリーマンとして働いていると、毎月決まった仕事をして、決まった日に給料が振り込まれる暮らしに慣れてしまって、あまり考える機会もない…
 >木暮:かつて私の周りにも、仕事はできるのにお金の運用や管理がさっぱりな先輩が多くいて驚きました。お金を稼ぐ運用がオフェンスなら、管理することがディフェンスですよね。まずはディフェンスがきちんと機能しているか、再確認してみてください。
 >――具体的にどうすれば。すぐに使えないように定期預金にするのもディフェンスなのか
 >木暮:そうですね。お金を守るといっても、「他人から守る」のと「自分から守る」の2つがあります。定期預金は後者に当たるでしょう。「自分から守る」のは簡単なように思うかもしれませんが、給料日にパーッと使ってしまったりするのは“ご褒美思考”の落とし穴にハマってしまっている証拠。本当に必要なモノを買うなら問題ありませんが、「給料日だから…」と消費することが目的になっていては、お金がたまらない負のスパイラルから抜け出せません。時給1000円なら3000円の飲み会は3時間分の労働の引き換えであると考えたほうがいい。
 >――では、「他人から守る」とは、やはり借金をするなということ
 >木暮:はい。住宅や自動車はローンがないと購入できないかもしれませんが、経済学的には“いい借金”というものは存在しません。また、儲け話を装った詐欺にだまされないためには、「他人にきちんと説明できないものには手を出さない」といった自戒が必要です。
 >――未公開株とか原野商法とか昔から詐欺に引っかかる人が必ずいます
 >木暮:ローリスク、ハイリターンのうまい話も経済学的に考えるとあり得ない状態なんです。なぜなら、「利潤率低下の法則」が働き、どんなビジネスでも広まれば、やがて“うまみ”がなくなってしまうのですから。資本主義経済の下では規制や独占がない限り、長い目で見るとすべてのものは、「それだったら他の商売と大差がないな」という「“利潤ゼロ”の状態」に落ち着きます。うまい話を聞いたときには、なぜ相手がその儲け話をあなたに持ってきたのか、を考えるべきですね。

 >【カイジ×経済学シリーズとは】2013年にサンマーク出版から発売された「カイジ『命より重い!』お金の話」「カイジ『勝つべくして勝つ!』働き方の話」に、今年6月発売の「カイジ『どん底からはいあがる』生き方の話」を加えた3部作。わかりやすさが評判を呼び、累計33万部を売り上げた人気の経済入門書だ。
 >☆こぐれ・たいち=1977年生まれ。慶応義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。経済ジャーナリストとして、難しいことを簡単に説明することが好評を博し、企業や大学向けに講演活動も行っている。


受験勉強に打ち込む子供が「可哀想」とか「健全な成長がうんたら」とか言われるのはなぜだろう?子供にスポーツや芸術に打ち込ませるとそこまでは叩かれないし、ヘタすりゃ美談扱いなのに。どうかしたら虐待にすらなるというのに。「働かざるもの食うべからず」って諺があるように、古くから勤勉を是とするお国柄なのに。
 あと「お金の大切さを学ばせる」とか言って子供に株取引させてる、なんつう話はだいたい「そんなものより先に教える・覚えさせる事があるだろ」ってなって、挙げ句にゃ守銭奴呼ばわりされたり。自分の子供には貧乏させたくない、裕福になってもらいたい(それは、ひいては自分の老後の安泰でもある)ってのは至極真っ当な考えだと思うんだが。そういうカネの教育を受けて来なかった人間こそが、歳取って「何でこんな簡単な投資詐欺に引っ掛かるんだ」ってなるのに。やっぱね、身上潰さない程度の、適度なギャンブルは早いうちに教えとくべきですよ。少なくとも俺は、そういうセコい詐欺には無縁だもの(`・ω・´)!

スパイラル
スパイラル

アーティスト:ボビー・ハッチャーソン
販売元:ユニバーサル ミュージック (e)
発売日:2012-07-24

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字