May 24, 2014

 昨夜の『タモリ倶楽部』は冒頭からタモリが派手に言い間違え、進行役のインパルス板倉はテーマのあまりのマニアックさ(しかも守備範囲外)にパンク状態。「今回は『回し』が他に居るから気楽にガヤで良いんだ」と収録を楽しみにしてた伊集院光は、現場入りするや「板倉クンいっぱいいっぱいだから助けてあげて」と言われたとこぼし意気消沈という、この番組史上でもなかなかにハードコアな回となった。
 そのテーマとは切手の満月印。消印イコール割印だから、葉書なり封筒なりと切手に跨がるよう、切手からするとオフセンターになるよう捺すのが基本で、でも何せ昔は手作業。こなし仕事でベッタンベッタンやってるうち、消印の中に有る文字全てが切手にかぶってるものが稀に出現する、それが珍重され、コレクション価値が付くようになったのだと。元はアメリカで始まったものだそうな。
 それで番組登場の切手商の社長、まだ大学生だった頃に旅行先の上高地の郵便局の消印が「上高地(季節)」と通常の消印に使われない文言が有る事に気付き、手持ち千枚の切手全てに満月印を捺したところ結構な高値で捌け、学生としては充分な儲けが出て、かくてこれを生業にしようと思い立ったのだと。
 それまで何の価値もなかったものが突如として価値を見出来され、結構な高値で取引される…という事は有り得る。一昔二昔前、突如沸き起こったスニーカーやスウォッチのブームでは、一財産築いた人も居ると聞く。今はネット時代、そんな美味しい話はそうそう転がってはいないか、ブックオフなどの均一本の中に埋もれてるプレミア本を安く入手しネットオークションに出す『背取り』はまだ有効であるらしい。
 そういった、ちょっとした儲け口が現れた時にスッと動ける行動力と身軽さ。これって「言うは易し」で、実践出来る人は意外と居ないものだ。羨ましい( ´-`)y-~~~

ザ・ユニーク
ザ・ユニーク

アーティスト:セロニアス・モンク
販売元:ユニバーサル
発売日:2012-10-09

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