February 13, 2014

結果不振選手批判はブラック企業の論理 http://www.nikkansports.com/sochi2014/column/tamesue/news/p-sochi-tp0-20140212-1256454.html
>[ 2014年2月12日9時51分 紙面から ]
>毎回起こることだけれど、選手が結果を出せなかったとき、批判が出る。その批判の中には「選手の強化費は国費から出ているものだから、当然選手は結果を出すべきだ」というものがあるが、いったい、どの程度選手には強化費が使われているのだろうか。
>強化費に関して計算の仕方にさまざまな考え方があるので、どの程度、正確なのか分からない。12年ロンドン五輪では、ドイツが270億円強、米国165億円、韓国150億に対し、日本は27億円という試算がある。ある程度のばらつきがあるとみても、日本の強化費はかなり少なく、その中でメダル数はよくやっていると言える。
>メダル数に最も影響する要素としては、人口、GDP(国内総生産)が50%程度、あとは科学技術やサポート態勢など、10程度の要素で残りの50%となっている。GDPと人口は簡単には変化しないから、スポーツ界が努力できる領域は50%の部分にかかってくる。
>メダル獲得に関して、日本はかなり不利な状況にいる。人口はそこそこながら先進国中で少子高齢化はトップを走っていて、GDPも減少しつつある。また強化費は発表している国の中では最も低い中、選手たちは努力していると言えるのではないか。夏の五輪はそれでも注目が集まり、ある程度サポート態勢が整っているが、冬季五輪は器具を使うためにかなりお金がかかるのに、サポート態勢がそれほど充実していない。
>もちろんメダル数などに関係なく、ただスポーツを楽しめばいいという考え方も素晴らしいと思う。実際にそう割り切っている国もある。その場合は強化費を減らせばいいのだが、ただしメダルは望めない。「お金はないがメダルは取れ」は少々、選手に酷な状況となってしまう。
>私は日本的精神論とは、(1)足りないリソース(資源)を気持ちで補わせる(2)全体的問題を個人の努力に押し付ける、だと考えている。結果が出せないことに批判が集まるたび、ここ数年続くブラック企業を想像してしまう。全体として足りないリソースを残業などの個人の努力で補う。「できる、できない」は気持ちの問題。それと似た空気を五輪の期間中も感じている。
>マラソンの円谷幸吉さんが重圧に押しつぶされ、自殺をしたのは1968年(昭43)だった。日本はあれから、どの程度変わったのだろうか。(為末大)

 >選手の強化費は国費から出ているものだから、当然選手は結果を出すべき

要は「国民の血税無駄遣いすんじゃねえヽ(`д´)ノ! 」っつう事で、それはもっともだが、じゃあ「だから全員自腹で行って来い」ってなったら誰も行かなくなるだろう、で、そういう主張をする人達に「お前らのせいでオリンピック日本人出んくなったけど『ツマンネエ』とか口が避けても言うんじゃねえぞ」ってなったら、どう返すんだろうか?つか、スタジアムに足を運ぶ野球ファンやサッカーのサポーターみたいな熱量で応援してる人が不甲斐ない結果に終わった選手を責めるのはまあ良いとして、普段その競技ろくすっぽ見ないくせに「眠い目こすってTV視てました」とかのヤツに税金泥棒呼ばわりされたら選手も敵わんだろう。自分が絶対安全圏にいる事を前提に誰かを攻撃したい…っつうヤらしい手合いの欲望の攻撃目標にされてるだけ、マスコミはそういう低レヴェルの『雑音』を一蹴して選手救ってやらにゃいかんのだが、むしろワイドショーとかのミーハー連中が率先してそっちの方向にけしかけてるんだもんなあ('A`)
 まあそれで、金メダル候補筆頭だった高梨沙羅が4位に終わった事は残念だったが、ウチの社でそれを責める声は全く上がらなかった。

 「複勝100円返しの馬が飛んじゃうケースは珍しくないし」
 「確かに」
 「だね」

競馬に例える失礼はもちろん承知しているが、そこにいる誰もが勝ちたい、1ヶでも上の着順を取りたい…と思ってる中で自分の支持応援するもの(←人とは限らない)がノーミスで持てる全能力を発揮出来ても、それでもなお残念な結果に終わってしまう可能性は決してゼロではない…という事を競馬ファン、いや競馬に限らず3競オート打ちは何度となく、それはもう嫌っつうほど思い知らされて来ている。しかもオリンピックと違ってこっちは期待が裏切られる=フトコロを直撃する痛打な訳で。バクチやらない人々は、物事は何でもかんでも自分の思い通りになる、なって欲しい…と思いがちだが、もちろん現実はそうではない。小説でも映画でもドラマでも漫画でも、ハッピーエンドの作品ばかりではない。
 だからバクチやんなさい、ここには世の中の不条理が詰まっているのだから。学校で教えてくれないが生きて行く上で必要な事というのは確かにあって、それは人によりロックだったりオートバイだったりプロレスだったりするのだが、俺はそれをバクチから教わった、その事に後ろめたさなど一切覚えない。良い人生修養の場ですよ、ええ( ´-`)y-~~~

アップ・アンド・ダウン
アップ・アンド・ダウン

アーティスト:ホレス・パーラン
販売元:EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
発売日:2009-01-21

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