December 14, 2013

 テレ朝『タモリ倶楽部』は「日本語カバーに果敢に挑んだ外タレの日本語力を検定!!」、初っ端はグラミー賞も獲ってるロサンゼルスのウィーザーというバンド、のヴォーカルが生ピアノ一台だけのスカスカのアレンジでBoAの『メリクリ』を不安定な音程と不安定な日本語で自信なさげに歌うっつう、何とも背筋がむず痒くなる('A`) 日本人が拙い英語で歌ってるのをネイティヴスピーカーが聴いたらこうなるのね、の裏返しだがかなりキツい。マーティ・フリードマンの友人だそうだが何でまたそんな軟弱極まる選曲を?と思うと奥さんが日本人で、聴かされて感激したのだと。解らんわー。で、そんな調子で企画は続いて行くのだが、心底驚いたのがスコーピオンズが『荒城の月』を吹き込んでる事だった。

 蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ(紙ジャケット仕様)
 
蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ(紙ジャケット仕様)

 アーティスト:スコーピオンズ
 販売元:SMJ
 発売日:2010-06-23

ミュージシャンがツアー先で現地(日本に限らない)ファンのご機嫌伺いよろしくサーヴィスメロディーを演る、というのはままある。リッチー・ブラックモアは『レイジー』のギターのブレイクソロでNHK『きょうの料理』のテーマ曲を弾き客席を沸かせる。

 ライヴ・イン・ジャパン
 
ライヴ・イン・ジャパン

 アーティスト:ディープ・パープル
 販売元:ワーナーミュージックジャパン
 発売日:2013-07-23

しかしスコーピオンズのそれは明らかにその範疇を超えている、完全にマジだ。リー・モーガンは来日時に聴いた、印象的なエキゾティックなメロディだという事で『月の砂漠』を帰国後吹き込んでるし、

 ザ・ランプローラー
 
ザ・ランプローラー

 アーティスト:リー・モーガン
 販売元:EMIミュージックジャパン
 発売日:2010-04-21

他にもハービー・ハンコックが『りんご追分』に驚倒したなんつうエピソードも有る(CD化はされてないが、東京公演での演奏をFMで聴いた事がある)が、そういうのと同じくスコーピオンズはマジもマジ、大マジメだ。でもって客もシャンシャン手拍子大合唱。これを当時ギター少年だったマーティは「これはドイツ(=スコーピオンズの故国)の曲じゃない、これはアメリカの曲じゃない、本当に他の惑星から来てるメロディって感じですね!あまりに新鮮で、しかもお客さんが思い切り手拍子で歌ってるなんて、もう、言葉解らなくても鳥肌が立つ」日本人には何て事のない、ありきたりなメロディにしか聴こえないんだけどねぇ。
 …でもこの、日本人が当たり前としか思ってないものが外国人には「その発想はなかった」と驚愕させるという事はしばしばあって、事は音楽に限らない、例えば子供騙しでしかなかった漫画の表現技法を発展させ紙の上で映画を繰り広げたjapanese manga然り、莫大な本数の車両を秒単位で制御する鉄道運行システム然り。そういうのを引っ繰るめて「クール・ジャパン」と評価されてると。
 さてそれで3競オートだが、競輪祭の選手紹介時に流れる音楽は正に日本そのものだ。他にこういう日本ぽいのって、意外とないものだ。メロディだけなら浜松オートの、浜松祭りの時期限定のファンファーレが良い線行ってるが、いかんせん野球場の応援で流れるエレクトーンみたいな音色なもんだから凄く間抜けだ。オッペケペー節みたいな。どうせやるんだったらそこまで拘って欲しかった( ´-`)y-~~~

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