November 07, 2013

 プチ古ネタだが。
平均8.9%…MLBワールドシリーズの視聴率低迷はなぜ? http://gendai.net/articles/view/sports/145658
>2013年11月2日 掲載
>米国ではこんなものなのかもしれない。
>レッドソックスが優勝を決めたワールドシリーズ第6戦、地元ボストンのテレビ視聴率は55.2%を記録。これは07年のWシリーズ第4戦の55.3%以来の高い数字。試合終了時、ボストンでの番組占拠率は86%に達した。
>ただし、高い人気は地元だけ。6試合の平均視聴率は8.9%。毎年40%の視聴率を超えるNFLのスーパーボウル(アメリカンフットボール)には遠く及ばず、今年のNBAファイナル(バスケット)の平均10.4%にも満たない。視聴者層も中高年の男性が多いのが特徴だ。
>アメフトは試合時間が60分(1クオーター15分×4)と決まっている。オフェンス、ディフェンスの当たりは激しくエキサイティングなプレーも多い。反則があれば即座に審判がマイクでルール説明を行うなど、間延びがなくテレビ向きのスポーツだ。
>一方のメジャーリーグは試合時間に制限はない。同点のままなら日付が変わっても決着がつくまで延々と試合が行われる。
>そもそもベースボールは、「青空の下で青い芝のフィールドを見ながら観戦するもの」との考えが根強い。経営陣も、いかにしてファンを球場に呼ぶかに重きを置いている。視聴率アップを狙ってテレビ向きにルールを変える動きもない。
>ちなみに日本シリーズを戦っている楽天の地元・仙台も大いに盛り上がっている。
>31日に放送された日本シリーズ第5戦の視聴率は、仙台地区で44.1%(ビデオリサーチ調べ)を記録。瞬間最高視聴率は57.8%。同日の関東地区の平均視聴率も23.6%、瞬間最高視聴率も37.5%まで上がった。
>球団創設9年目にして初の日本一まであと1勝。第6戦を翌日に控えた1日には、外野自由席の入場ゲート前に長蛇の列ができた。やっぱり地元球団の日本一の瞬間はテレビではなく、球場で選手と一緒に喜びたいようだ。

「アメリカ4大プロスポーツ」なんて言葉も今は昔、世論調査では既にアメフト一強で、片やアイスホッケーは調査法によってはサッカーに抜かれ5位に後退した…とも。では野球の地位は安泰かというと、人気そのものは確かに高値安定だが、全米視聴率はソースに有る通り。言うなれば野球というスポーツそのものの人気というより地元愛、故郷愛の結果であって、余所のチーム同士の関係無い試合まで見るほどのモンじゃない…という位置付け、アメリカ国内に於けるローカル文化の一つというのが実情のようだ。ではそれは由々しき事態なのかというと、各チーム商業的に大きな問題も無く運営されてるし、全国的なマスコミの介在と無縁な地元密着運営というのはむしろ日本のJリーグが理想としている姿でもある。「今○○がトレンド!」だとかのメディアミックスの扱いや全国的な人気なんかなんか関係無い、俺が好きなんだから良いんだよ!…っつう人達が能動的にメジャーリーグの各地元チームを支持してて、しかもそれがアメリカ全土に相当数居るという。だから

 >経営陣も、いかにしてファンを球場に呼ぶかに重きを置いている。
  視聴率アップを狙ってテレビ向きにルールを変える動きもない

なんだよな。
 翻って日本では、マスコミの力が強過ぎるのか日本人が未熟だからか日本人の気質なのか、人気を絶対的な指標とする意識が極めて強く、だからマスコミが扱わないもの=マイナー=良くない、っつうものの見方しか出来ない人も少なからず居る。そりゃもちろん人気が有るに越した事はないけど、でも「俺が好きなんだから良いんだよ!」方式がダメというのもおかしいし視野狭窄に過ぎる。行列の出来るラーメン屋だけど俺の口に合わんっつう事は普通にあるし、「そうかこれが美味いラーメンなのか」って自分から寄せて行く事もあるまいて。

青森競輪:昨年度売り上げ132億円 前年より20億円増 場外売り場増、夜開催 /青森 http://mainichi.jp/area/aomori/news/20131107ddlk02040016000c.html
>毎日新聞 2013年11月07日 地方版
>青森競輪の経営企画委員会が5日、青森市役所で開かれ、昨年度の売上高が約132億5400万円で、前年度より約20億2600万円増となったことが報告された。車券の発売協力場外数を大幅に増やしたことや、午後9時ごろから開催する「ミッドナイト競輪」の試行などが貢献したという。
>青森競輪の売上高は1991年度の約292億円をピークに増減を繰り返しながら減少傾向をたどり、一昨年度は91年度以降で最低の約112億円に落ち込んだ。一昨年度に開かれた競輪事業の在り方を検討する市の検討委員会では、存廃についても議論された。
>市競輪場管理課によると、今年度の売上高は昨年度を上回ることが「ほぼ間違いない」としている。昨年度2日間開催したミッドナイト競輪を、今年度は13日間開催したことなどが主な要因という。【吉田勝】

3競オートの人気や売上は低迷の一途で、だから何とかして開催本場に客を引き込もうと各競技団体や各場が躍起になってて、確かにそれは正論中の正論だ。ただ、現実問題として特に競輪は、ここ何年かで開催から撤退する場が複数出現してるように既に末期的様相を呈していて、その中でのサヴァイヴァルから生まれた奇手が無観客で行うミッドナイト競輪。他競技とカブらない時間帯ゆえ、電話投票でも良いからレースを見たい賭けたい、という層を独占出来るというのも奏功したが、無観客とする事で開催経費の大幅な圧縮が可能になったのも大きい(紙の出走表や送迎バス等が不要になる。警備は減らせるがゼロにならないし、場内売店のテナント料も減るし減収補償も発生するだろうが、それでもトータルでは大プラスだ)。その姿勢は理想論やメジャーリーグとは180度スタイルを異にするものだが、とはいえ少なくとも青森はこれで息を吹き返したのだから、間違いなく成功だ。もちろん全場こうなっては困るが。
 青森は数年前に行った事が有って、青森駅からの無料送迎バスは所要30分、それも郊外とかじゃなく人里離れたエライ山中にポツンと隔絶されたかのよう。そして人影が少ない、無料バスで来た人以外に何人おるんじゃという。前半レースは場内本当にシンとしてて、歓声のしない競輪場というのは後にも先にもこの一度きりだ。ほんのちょっとパラつく事も有ったけど8月の日曜のFI戦、それでこれなのかよと心底驚いたものだ。
 その後当地在住F氏と合流し、いろいろレクチャーしてもらったのだが、市内や弘前市などではケーブルTVが普及してて、なもんで行き帰りに一苦労する本場までわざわざ行かずに車券は(青森)駅前サービスセンターで買って、そこ、もしくは家のTVでレースを視るというスタイルがデフォ。特別や記念開催でスター選手が来るとかでない限り、生レース観戦には固執しないのだと。翌日の新聞で入場1400人と知ったが、F氏は「そんなに入ったのか」と喜んでたほどだ。
 その時はそれだけだが今考えるとなるほど、そういう土壌なら、地元ファンから生レース観戦機会減少となるミッドナイト開催に反対の声など挙がる訳もないか。これなら来年度はもっと増やす手も有りそうだ。まあ旅打ちの難易度は上がるけども( ´-`)y-~~~

ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4
ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4

アーティスト:マイルス・デイビス
販売元:ソニーミュージックエンタテインメント
発売日:2013-09-10

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