March 24, 2013

 福山競馬最後の日、そして日本選手権競輪もプレミアムカップも決勝、しかしそんなもん全部吹っ飛ばす特ネタがやって来た。

【競馬サイドストーリー】効率化、再編…民間の「当たり前」が難しい地方競馬 競輪界の挑戦が再生のヒントに? http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130323/wsp13032318000007-n1.htm
>2013.3.23 18:00
7d62483a.jpg 岡山県玉野市の玉野競輪場。生き残りをかけた再編案を検討中だ http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/photos/130323/wsp13032318000007-p1.jpg
>誤解を恐れずにいうと、競馬場は“ムダな施設”である。開催ウイークであっても使うのは1週間に2日のみ。開催場でない月はまるっきり遊ばせている。野球やサッカー場に比べると驚くべき稼働率の低さ。民間では考えられない効率の悪さだが、そんな現状打破のヒントが競輪界から飛び込んだ。年間フル稼働で赤字を減らそうというのだ。その試みとは−。(田中恵一)
>玉野けいりん(岡山県)を主催している同県玉野市が、ユニークな改善策を打ち出そうとしている。同市単体での開催では年々負担が重くなり存続が厳しいとして、中四国の他の自治体と連携して共同開催できないかと模索しているのだ。
>競輪は年間の開催日数が「競輪場ごとに70日」と制限されていた。つまり残る295日は“遊んでいる”計算になる(正確には場外発売はあるが…)。これがムダだという指摘は以前からあった。
>ところが昨年4月に法改正が行われ、日数は主催者で決められるようになった。とはいっても、競輪の選手は全国に数千人しかおらず、開催にあたっての経費負担も考えれば、一つの競輪場で一主催者が70日を超えてレースを開催するのは難しい。ではどうすればいいか。
>各地にある競輪場を一つに集約し、そこで期間ごとに主催を変えてレースを開催、残る競輪場は廃止してしまう。そうすば、その競輪場は年間を通じて使用され、さまざまな面でムダが省けることになる。
>例えば、各地で競輪場を展開する5つの主催自治体が手を組み、一つの競輪場だけ残し、4つを廃止。残した競輪場で各主催自治体がこれまでと同じ70日程度レースを開催すれば、70日×5で年間350日が埋まる。ほぼ休みがなく効率がいい。
>玉野市が検討するのは、こうした競輪場再編案だ。拠点とする競輪場は雨の日も開催できるようドームがいいが、同市の試算では60億円あればドーム競輪場が建設できるそうだ。「まだまだ試案の段階で、他市との折衝もまだ。予算などクリアすべき問題点を洗い出しているところ」と同市競輪事業課はいうが、どこも同じく赤字続きのギャンブル経営にかすかな希望の光といえなくもない。
>競輪に負けず劣らず赤字に苦しんでいる地方競馬。かつて人気を誇った福山競馬(広島県)も経営難で24日を最後に閉鎖する。
>レースが開催されていないときの競馬場は、壮大なムダ施設だ。野球場をコンサート会場に転用するぐらいだから、できるなら競馬以外の商業ベースに活用したいところだが、多くの競馬場には厩舎が付随しており、競走馬のためにも大きな音や光は御法度。さらにコンサートなど収益が見込める興業も、周辺住民の反発を考えるとまず無理だ。
>そこで競輪の“玉野方式”は、地方競馬の生き残り策としても参考になりそうだが。日本で最も赤字に苦しむ競馬場の一つ、笠松競馬を主催する岐阜県地方競馬組合に聞くと、「統合して効率化を図り開催経費が減るというのは魅力的ではあるが、競走馬の移動や主催をどうするかなど、クリアすべき課題があまりに多すぎて…」との返答だった。
>競馬と同様、淘汰(とうた)され続けてきた競輪場。現在まで生き残っているのは中四国でいうと、広島(広島県)▽防府(山口県)▽高松(香川県)▽小松島(徳島県)▽松山(愛媛県)▽高知(高知県)−。玉野を加えて計7カ所だ。玉野市はこのうち広島市や高松市などに先の試案を提案していていきたいとしている。
>ただし、どこに競輪場をつくるのかは大きな問題だ。さらに雇用の問題もある。例えば5市が共同開催すると決まったら、1市の競輪場だけが残り、4市は失うことになり、従業員の多くは失職する。雇用の存続という点でも早計に参加は決められないだろう。
>笠松競馬が食指を動かさないのも同じ。統合で職員が職を失ってしまうのが怖いのだ。競馬場がつぶれてしまえば元も子もないだろう…とは外野の意見である。過去、廃止されてきた多くの競馬場はぎりぎりの段階まで「職の確保」で改善策を打ち出せずに終わっていた。
>ユニークで魅力的な玉野けいりんの試案だが、道のりは平坦(へいたん)ではないだろう。実現はかなり難しい。しかしどんな分野でも、生き残りには痛みが伴う。ムダを省いて効率化を図る−民間なら当たり前の改善策が遅々として進まないのが公営ギャンブルだが、改革へ大きな決断が必要な時期にきている。

マジでか。この前産經関西版を批判したばかりだが、玉野にこんな計画あるなんてどこも伝えてなかったからなあ。これはお手柄だわ。
 …と言いつつ、やっぱズレてるんだよなあ('A`)

 >例えば、各地で競輪場を展開する5つの主催自治体が手を組み、
  一つの競輪場だけ残し、4つを廃止。残した競輪場で各主催自治体が
  これまでと同じ70日程度レースを開催すれば、70日×5で
  年間350日が埋まる。ほぼ休みがなく効率がいい。
 >どこに競輪場をつくるのかは大きな問題だ。さらに雇用の問題もある。
  例えば5市が共同開催すると決まったら、1市の競輪場だけが残り、
  4市は失うことになり、従業員の多くは失職する。雇用の存続
  という点でも早計に参加は決められないだろう

これ、車券客が皆開催地に移転する訳じゃないから実際には残り4場は専用場外車券売場に転換するだけで、だからその4場の雇用面問題もそれほどない。スタンド建て替えなどで競走出来ない施行者が他バンクで借り上げ開催という例はしばしばあり(直近だと、東日本大震災で被災した取手が借り上げ開催を松戸で行った)その結果はデータとして既にある、彼の地の売店や専門紙の売上が激減するという事はない。逆に、本場開催地のプラスもそれほどではない。開催に携わる競走職員は施行者である自治体が担当するため、職員経費も下がらない。開催しなくなったバンクも選手の練習地として使われるので、取り壊して跡地活用策というのも夢物語だ。さらには、同一場で同一年度に5回も記念開催を行えば(それも毎年!)客だって飽きる。設計の異なるバンクでレースが行われるから変化も出る、玉野案は現実的とは言い難い。
 だからこの案が有効なのは、複数のバンクが近接してて普段から開催日程が被らないよう調節してるのを一つに集約し他バンク(一つとは限らない)を潰せる箇所に限られる。それこそ取手と松戸、立川と西武園&京王閣、名古屋と一宮と岐阜と大垣、久留米と熊本といったケースだ。や、そうしろっつってんじゃないですよ、やろうとすれば出来るのはこれらだっつってるだけ、でもってそうして欲しくはないし。現実的ではないのよね( ´-`)y-~~~

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