May 29, 2012

【新連載】改札を機械化する日本、改札をなくす韓国――情報化の本質とは何か http://diamond.jp/articles/-/19218
>【第1回】 2012年5月29日
>廉 宗淳 [イーコーポレーションドットジェーピー株式会社代表取締役社長]
737e6f66.jpg ソウル駅のKTX専用乗り場入り口。奥がホームとなる http://diamond.jp/mwimgs/6/9/450/img_6990066d759d272ff97eb620e2d9975d111335.jpg
>4月に韓国に行ったときのことです。ソウルから、日本で言う新幹線にあたるKTX(韓国高速鉄道)に乗ることになりました。チケットは事前にインターネットで予約して料金も支払済みです。ソウル駅に着いた私は、KTXの乗り場で改札を探して歩き回ったのですが見つかりませんでした。不安になりながら、「入り口」という表示に沿って進んだのですが、結局改札を通らないまま、列車に乗ることができてしまいました。
>予約してある自分の座席に座りましたが、不安でどうも落ち着かない。ちょうど車掌が通りがかったので呼び止めて、「チケットはこの通り持っているんだが、改札を通らないで乗ってしまった」と正直に話しました。すると、「改札はないんですよ」というではありませんか。驚いて「なぜ改札がないんですか?」と聞いたところ、「なぜ改札が必要だと思うんですか?」と、逆に車掌から聞き返されてしまいました。
>私が、「予約をとらずに駅に来た人は、そのまま不正乗車できてしまうのでは?」と答えたところ、車掌は、手元にあるハンディターミナルを見れば、どの席が空席かはわかるし、駅と駅の間の区間が長いので、不正乗車が分かれば走行中の列車から逃げることはできない。確かに不正乗車はゼロではないが、取り締まることはできるし、ある「かも」しれない不正を防ぐために、すべての駅に改札を設け、高額な改札装置を設置し人員を置くのはコストのムダだと説明しました。
>私は、なるほど、「駅務の自動化」を突き詰めるとこういうことになるのかと思いました。高度に機械化された改札装置を各駅に設置するのではなく、車掌に使いやすい端末を持たせて、全駅の改札を廃止してしまう。非常に合理的です。
>一方、日本の場合は、情報化・コンピュータ化によるコスト削減というと、まっさきに人員削減を考えます。つまり、人を減らして機械で置き換えていく方法をとろうとするのです。しかしこれでは、いくら機械を安く作っても「そもそも機械を設置しない」のと比べればコストはかかります。サービスの品質が上がったりお客様にとって便利になったりというメリットもありません。
>固定観念にとらわれ、「今あるものをどう変えるか」という発想で考えるのではなく、ゼロベースで業務プロセスそのものを変えるという発想の方が、コスト効果が高く、かつ、サービス品質やお客様の満足度も高まることが多いのです。情報化の本質とはここにあります。
>昔は、農水産業、製造業、流通業、運送業、サービス業など、さまざまな業種の1つとして、並列して「情報通信産業」がありました。しかし今は違います。複数の業種は繋がっていて、境目がほとんどありません。特に情報通信は、すべての業種と繋がっており、密接に関わっています。既存のビジネスとITを融合する「ITコンバージェンス」という概念が非常に重要です。
>ITコンバージェンスを考えるうえで、「電算化」と「情報化」を一緒にして考えてしまっている人が非常に多いのですが、これはまったく別のものです。
>電算化は、人間が行っていた単純反復的な作業をコンピュータに置き換えるだけです。日本ではまだこちらの発想が多い。一方、情報化は、一度既存の仕組みをゼロにして、枠組みから新たに考えなおすものです。最初にご紹介した、改札のないKTXがこれにあたります。
>表面的な多少のコスト削減に惑わされるのではなく、業務全体を変えることによってサービスを良くし、業務効率を上げてコストも下げる。これが真の情報化なのです。

言わんとする事はとても解るが、韓国と日本では鉄道事情や周辺環境が異なる、何でもかんでも韓国を見習えば良いというものではないし、一方でこの韓国改札思考が日本の鉄道会社で使われてる例も有る。例えばATC、これは絶対に避けなければならない衝突事故を回避するための運行システムだが、突き詰めると完全コンピュータ制御の無人運転がベストだ。しかしそれでは莫大なシステム構築費が掛かるため、人間で出来るところは人間にさせた方が人件費を考慮してもトータルでは安上がりだ、っつうんで今の様に運転士併用スタイルとなっている。
 さて、3競オートの情報化を考えてみる。コンピュータが発達してなかった時代は各目ごとに発券窓口が別れてて、それぞれの窓口の中でオカーサン方が機械を操作し券を売り捌いてた(発券だけで精一杯だったため窓口では釣り銭が出ず、客は別の両替窓口で崩してから買っていた。今でも、地方部には『両替窓口』の表示が残ってる場が有る)。これが1枚の券に複数の目(のデータ)を打ち込めるマルチユニット磁気券が開発されてからは、どの窓口でも全ての目を買える様になった。窓口オカーサンは客の注文を受け、機械にその目と金額を打ち込み発券し、カネと券のやり取りをする。そして馬連導入に伴い目そのものの数が増える→窓口滞留時間増加→売り漏らしの危険性が、つってマークカードが導入される。客は買い目をマークカードに塗りオカーサンに渡し、オカーサンが機械に入れると勝手に(キータイプ無し)発券される。これなら発券機に自販機の機能くっ付けて客に操作させればオカーサン馘に出来て経費削減なるんじゃね?…ここまでは

 >情報化・コンピュータ化によるコスト削減というと、まっさきに
  人員削減を考えます。つまり、人を減らして機械で置き換えていく
  方法をとろうとするのです。しかしこれでは、いくら機械を安く
  作っても「そもそも機械を設置しない」のと比べればコストはかかります。
  サービスの品質が上がったりお客様にとって便利になったりという
  メリットもありません

コスト的には正にこの流れだが、客側にも莫大なメリットが有る。つか、3競オートで

 >そもそも機械を設置しない

方向を採るなら賭式は単勝のみ、ブックメーカー方式で主催者がオッズ切って(←パリミュチュエル方式に必須な票数計算=オッズ表示、のための高度なコンピュータが不要になる)各目ごとに発券窓口が別れてるスタイル、ぐらいしかあるまい。これは確かに劇的な低コスト運営が可能になる…が。去年、競艇と競輪で三連単発売制限開催が実験的に行われたが売上は賛嘆たるもの、バクチに於いては一攫千金を望むのが日本人の生理なのに、高配当を望めない単勝一本方式が支持されるとは到底思えない。また、現行法では3競オートはブックメーカー方式は許可されてないし、仮に許可されたとしても、投票が勝者に集中した場合ブックメーカー自身が損をするリスクがある、安定を求めて公務員になった人(=3競オートの『中の人』)がそんなリスクを取るとも思えない。さらには、その様に票が集中した選手が空気読んで(=主催者の顔色伺って)ヤラズを決め込む可能性も否定出来まい。八百長と取られかねない行為(実際ヤオでなかったとしても、だ)を回避するため開催中は選手は宿舎に缶詰め、外部との通信も制限され『要らん誤解を受けない』を是とする主催者としては、ブックメーカー方式は絶対に採るべきではない。
 この著者のITコンバージェンス論は、ある一面に於いては確かに正鵠を射てるのだが、少なくとも3競オートに当て嵌めるのは無理だ。それが結論( ´-`)y-~~~

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