August 02, 2011

 俺は楽器は出来ないが(←この場合の『楽器』の範疇にはカスタネットとかトライアングルは含まないだろう)、今は然るべきソフトを買えば作編曲も出来る。で、俺のような演奏スキルのない者や、体に障害があって弾けない吹けない人の中にも作編曲の才能持ってる人が居る可能性はあって、今まで無為に埋没するしかなかったそういう人材が技術の進歩によって発揮出来るようになった。素晴らしい!…事ではあるのだが、弊害もあって、それは楽器出来ない人間というのは当然楽器の構造も知らない訳だ。例えばピアノの一番下のオクターブと一番上のオクターブと真ん中辺を同時に弾くような楽譜書いたら真性アホ認定される。ところが管楽器に関しては、これに類する事がまかり通っているのだと。
 シンセサイザーは、この世に生まれてまだ40年しか経ってないから、まだまだ改良の余地があり改良されて来たし、これからも進化して行くだろう。エレキギターも楽器の歴史としては新しく、6弦だ12弦だと進化して来た。しかし管楽器は基本的構造が19世紀から変わってなかったり、ヘタすりゃ18世紀から全く変わってなかったりする。だから管楽器には奏法上の限界が自ずとあって、それを乗り越える事など絶対に不可能なのだ。
 ジャズマンとしてもスタジオミュージシャンとしても大家(たいか)の数原晋が、雑誌のインタヴューで語ってたのだが、一聴格好良いフレーズが「実はこの楽器で演る分には結構簡単なのよね」って事もあるし、逆に「何て事ないように聴こえるだろうけどこの楽器でこのフレーズ吹くのはホネでさ」っつう事もある。しかしJ-POP世代は最初から打ち込みで育ってるから、管楽器に制約が有るって事に無知で、だからミュージシャンは譜面初見でウンザリさせられる事が少なくないのだと。息継ぎなしに延々長いフレーズ吹かされたり(鼻で吸いながら口で吹く『循環奏法』っつうテクニックが有るからやればやれるのだが)、その楽器にない音(!)を書いて来て平然としてるアレンジャーも珍しくないのだとか(´・ω・)カワイソス
 大井競馬のファンファーレが今開催から変更されたのは知ってたが、何やかんや忙しく(オートも競馬もあまり見れてない)、それでも今日やっと聴く(っつうかレースを見る)事が出来た。
TOKYO CITY KEIBA [TWINKLE RACE 25TH] http://www.tokyocitykeiba.com/tw_25th_special/tw_fan_result.php
以前のものより音の跳躍が少ない、楽器出来ない俺が聴いても吹き易くなってるな、っつうのが一聴して解る。前のは本当に吹き辛そうな、生ファンファーレが一度でも外さずに吹き切れたのを俺は見た事なかったもの。まあ外してもその場では拍手喝采、盛り上がりはするけども、ネットでは結構ディスられてたもんな。あとJRAの函館・札幌の重賞ファンファーレも、一度大惨事があって以降、生演奏はなくなった。

競馬 北大吹奏楽部 伝説のファンファーレ - YouTube
あれも管楽器知らない人の書いた典型例だな( ´,_ゝ`)
LUPIN THE THIRD~ the Last Job~
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