May 01, 2011

JRAホームページ|データファイル 第143回 天皇賞(春)

どうにも食指が動かずケンした天皇賞だったが、見てる分には面白いレースだった。純粋なレースレヴェルとしてはかなり低いが(何しろ時計が時計だ)、各馬の動きはなかなかに興味深いものが有った。
 レースは逃げると目されてたナムラクレセントがまさかの出遅れ、しかし誰もペースメイカーにはなりたくないとあって「お先にどうぞ」「いえそちらこそ」とハナの譲り合い、トゥザグローリーの様に「引っ掛かるぐらいなら行っちゃえ」ってな馬も居て超スローな割に前は意外に入れ替わりが多く、そうこうしてるうちペースの落ち着いた1コーナー、ナムラが追い上げ2周目向正面では一気にハナに立つ。そのまま押し切りを狙って直線に向くも2頭に交わされ…という。結果的には前半動いた組が総崩れで1.2.4.5着馬は道中じっと我慢し脚を溜めてた組、スローペースの立ち回り方の難しさを再確認する事となった。で、外野の勝手な想像だが、騎手が皆ドバイワールドカップで絶賛されたヴィクトワールピサの鞍上ミルコ・デムーロに感化されたんじゃないのか、と。
 結果的には一番強いレース内容だったのはナムラだったが、それでも動くタイミングが早かったという事になる。そして、ナムラ以前に動いて大敗した人気馬は、単純にそこまで強い馬じゃなかったと(そもそもトゥザグローリーやペルーサは「距離が長いから」と菊花賞すら回避した前科が有る)。逆に、マイネルキッツや菊で穴を開けたビートブラック辺りが上位を窺いながらも結局は大阪杯組を捉えきれなかった辺りは、切れ味勝負じゃ中距離馬に勝てないのだからナムラの様に自分で動いて持久力勝負に持ち込むべきではなかったか、っつう疑問と悔いが残る結果となった。
 ところで、勝負事にタラレバは禁物だっつうのは重々承知の上で勝手な想像再び、もしナムラがポンとスタート切ってすんなりハナに立てて、そのまま淡々と超スローで流れてたら?…これは多くの人が予想した通りの展開だし、そういう結果を迎えたろう。じゃあ逆に、ナムラがあのタイミングで動かなかったら?…うーむ( ´-`)y-~~~

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