敢闘精神欠如

January 16, 2020

元ボートレーサー逮捕に関する緊急記者会見について | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

逮捕の報道が8日の夜。この会見まで1週間も何してたのよ?という気にもなるが、普通の会社だって年末年始明けの間に溜まってた仕事の処理もあれば前から決まってた予定だってそれなりにある、ましてや日本モーターボート競走会の会長・理事・顧問弁護士ともなれば。だからこの3人のスケジュールを合わせるとなると、成人の日の3連休跨ぎで1週間ならむしろ最速の部類だろう。だからそれは良い。質疑応答についても、逃げずに真摯に向き合っている印象を受けた。
syazai_kaiken
ただ、そもそもの問題となっているレースで、当該(元)選手に何の処分もなされてなかったのはどうにも引っ掛かる。
結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
競馬で最後の直線、ゴール前の1完歩2完歩なんてのは惰性が付いているので騎手は追って追わなくても変わらないと騎手は口を揃えるが、しかしそれをやってて他馬に差されるとそんな知識のない人にヤオと誤認されかねないため、JRAでは【油断騎乗】として30日間の騎乗停止に処される。昨夏の周回誤認事件では、騎乗停止3ヶ月という処分だった。
 競輪では、過剰牽制による大量失格が年に1、2度起こるが、これも見た目ヤオと受け取られないため【敢闘精神欠如】として選手は当該レース失格&即時斡旋停止2ヶ月プラス選手会からの2ヶ月出走自粛勧告で実質4ヶ月。車券客は命の次に大事なものを賭けている、バクチ打ちにとっちゃ性善論なんてクソ食らえであるからこそ選手に一方的に厳しい処分が下されるのであって。
 それに対して競艇の、こんなアカラサマにスッポンポンなヤオを疑われるレースに対して何のお咎めもなしというのは絶対にマズかった。結果論でなく、即時ヒアリングしファンに対してもその結果をエクスキューズしておくべきだったし、当時のルールで可能であれば何らかの処分をしておくべきだった。後手に回った感が否めないよなあ(´-`).。oO
Conference De Presse Vol 1 and
Michel Petrucciani & Louiss
Dreyfus
1995-01-01



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July 26, 2013

 拙ブログのPV数がやけに増えてて、何事かと思いきや、こういう事起きてたのね。

【競輪】主役7人が敢闘精神欠如で失格 http://www.daily.co.jp/newsflash/horse/2013/07/25/0006191605.shtml
>2013年7月25日
e2192918.jpg ともに失格となり話し込む飯嶋則之(左)と武田豊樹=高知競輪場 http://i.daily.jp/horse/2013/07/25/Images/06191638.jpg
>「よさこい賞争覇戦・G3」(25日、高知)
>高知競輪「G3・よさこい賞争覇戦」の初日メーン11Rで、1着の中村一将以外の出走7選手が失格。車券の賭式が不成立となり、全額返還となる事態が起きた。
>前受けした中村は誘導員を追って打鐘を迎えたが、後位の武田豊樹らがお互いにけん制。スピードを緩めて、中村を誰も追わず。これが敢闘精神欠如にあたる追走義務違反「過度のけん制をしたため、勝機を逸したと認められる場合(※例示、他の選手を必要以上にけん制したため、ある選手がスパートしたにもかかわらず追走せず、自己との差が著しく離れ、勝機を逸したとき)」に該当するため、7選手が失格となった。なお、出走予定だった阿竹智史は家事都合により、発走前に欠場していた。返還金額は阿竹の欠場分を含めて、2億1864万7300円となった。

競輪は競馬と同様、競艇オートのようにスタートから全力で行く競技じゃないから、確かにレアケースだがこういう事は起こり得る。その競馬に例えるなら、09年のエリザベス女王杯の、クィーンスプマンテとテイエムプリキュア以外の全頭を失格にしたと思えば良い。

競馬でそんな事をしないのに今回7人失格なんて厳罰に処したのは(施行者だって売上パーだからダメージは有る)、競輪客がオッカナイからだ。昭和の、いわゆる公営競技全盛期には大本命が消えるとすぐ「八百長だ!」つって騒擾事件が起こったもので、となるとその競技の性質上、一番『銀行レース』が生じ易い競輪(←当時のルールではそうだった)で一番それが起きる。っつう訳で「お客さんにヤオと誤認されかねない行為は問答無用で失格ね」となった次第。
 しかしそれにしても、デイリーのこの記事、ヤフーニュースの見出しだとこう↓

【競輪】高知競輪で前代未聞の珍事!武田豊樹ら主役7人が敢闘精神欠如で失格 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130725-00000053-dal-spo
>デイリースポーツ 7月25日(木)17時58分配信

いや別に前代未聞じゃないしさ。年間で延べ2万数千レースやる中で片手で数えられる程度に過ぎないとはいえ、起きるものは起きる。記念(GIII)どころか特別(GI)競走で起きた事も有るし。デイリーもPV増やそうとヤフーニュース向きには見出しを「盛って」るのかもしれんけど、あまり上品な行為とは言えんよなぁ('A`)

ポエトリー
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アーティスト:スタン・ゲッツ&アルバート・デイリー(ts/p)
販売元:ワーナーミュージックジャパン
発売日:2013-07-23

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November 24, 2009

 浜松オート秋のスピード王は、準決勝9Rで最下位入線者が優勝戦進出っつう珍事が有った(通常は上位2名)。オート知らん人からしたら(゚д゚)ポカーン だろうが、そういう取り決めなんだからしょうがない。この辺の事情はオートファンが多数ブログに書いている、俺から書き加える事も無い。
 その競技ならではの事情っつう事では、例えば競輪固有のものだが『追走義務違反』という罰則もそうだ。何故こんなモンが有るかっつうと、ミもフタも無い話だが、競輪客はおっかないからだ。
 当時まだ東京競馬場と大井しか開催本場の経験が無かった俺が、初めて競輪場に足を運んだのは十年以上前の取手だったが、客がみんな選手を罵倒してたのに驚き、恐れおののいた。そしてさらに恐ろしい事に、後で判ったのだが、取手は数有る競輪場の中では『田舎』『のどか』『ホンワカ』といったキーワードで語られる場だったのだ。日本で一番ヤジが飛び交うのは国会でも野球場でもサッカー場でもプロレス会場でもなく競輪場である、その中では、取手は比較的穏やかな客層の場だったのだ。
 ネットの掲示板、例えば2ちゃんねるのギャンブル板には、選手を応援するスレッドも有るが罵詈雑言系の方が圧倒的に多い。で、これは匿名掲示板の利用者の特性も有ろうが、馬券車券舟券買ってる客の真剣さの表れでもある。その馬や選手が来ると予想すればこそ買うのであり、それが明白な力不足で負けたとかコッチの見立て違いだったのなら諦めも付くが、それ以外の理由で負けたのなら客には怒る権利が有る。「お前はチャンピオンになれる男なんだジョー!」と。で、リアルの場で、オートの選手は速過ぎるしすぐそばでエンジンが咆哮を上げている。競艇も同様。ウイニングランではメット脱いでるし流すから等の歓声も聞き取れようが、競走中や競走後に客が何言ったって聞こえやしない、負けた選手へのヤジも罵倒も伝わらない。競馬は最後の直線叫べば届くが、レース後にクレーム付けるのは無理だ(中央競馬なら地下馬道を引き揚げる時チャンスが有るが)。次のレースのパドックで言うったって時差有り過ぎ、てか、その日最後の騎乗機会だったらどうしようもない。対して競輪は、直で言える。ゴール後1周〜1周半は流す(←すぐには止まれない)から必ず一度は自分の前にやって来る、となれば言うでしょ誰でも。てか、周回中から「〇〇来たぞ!」「止めろー!」とセコンドよろしく指導してるし。そらレース後言うわ。かくて競輪客のヴォルテージは高くなる。
 昭和30年代とかの公営競技全盛期は騒擾事件が各競技に付き物で、しかし今は時代が違う。不可解な事象に怒った客が執務室に押し寄せるなんて、中央競馬だと裁判沙汰になった阪神競馬場の誤審事件(=枠連4〜4で入線したのに何故か4〜5で確定させてしまった)が最後の筈だ。これが競輪だと、平成になって以後も、俺が知る限りだけでも三度起きている。競輪客の怒りの沸点は競馬客より遥かに低い。だから先のエリザベス女王杯の様な、逃げ馬を誰も追い掛けず行ったままなんてレース、競輪では客が騒ぎ出す前に先手打って、追走義務違反で問答無用に失格にしてしまう。セーフになるのが1人以下なら車券は全返還、客は被害ナシで済むからだ。
 …てな事を踏まえて。普段競馬やりつけない(と思われる)人が競輪の追走義務違反を引き合いに女王杯けしからん的イキドオリをブチ撒けてたりするけど、違うよと。それでもまだ敢闘精神欠如とか言うなら、「休み明けだし叩いてから」とか「脚元まだ不安でビッシリ追えない」なんて公然とコメントしてるのは何なん?何故そこには突っ込まん?不思議だ('A`)

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