専門紙

May 20, 2010

スイングジャーナル休刊へ 戦後ジャズをけん引 http://www.sanspo.com/geino/news/100517/gnj1005172206032-n1.htm
>2010.5.17 22:04
>戦後の日本のジャズ文化をけん引し、63年の歴史がある月刊音楽誌「スイングジャーナル」が6月19日発売の7月号で休刊することが17日、分かった。広告収入の減少が主な原因。三森隆文編集長は「何とか復刊を目指し、努力したい」と話している。
>発行元のスイングジャーナル社によると、同誌は1947年に創刊。鑑賞する音楽としてのジャズを提唱し、海外の名盤などをいち早く紹介。マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンといった海外の大物ジャズミュージシャンのほか、渡辺貞夫さん、日野皓正さんらを特集するなど、日本のジャズ文化のすそ野を広げる中心的な役割を担ってきた。
>同社はフュージョンなどの音楽ジャンルを紹介する月刊誌「ADLIB(アドリブ)」も発行していたが、今年5月号で休刊した。
>スイングジャーナル誌で評論を執筆していた大橋巨泉氏
>「ひとつの時代の終わりを告げていると思う。かつてはスイングジャーナルに原稿を頼まれると、僕たち若いジャズ評論家は、天にも昇るような気持ちだった。ただ、今ではジャズはレコード音楽として残っているだけで、食べ物屋のBGMになってしまっている。熱心なジャズファンに支えられて、ここまでもったのだろう」

今月号を本屋で立ち読みしたら、編集後記の欄に休刊のお知らせが(-人-)
 その昔、最先端を行く音楽がジャズだった時代が有り、そうでなくなって以降も様々に発展を遂げて来たが、もう出尽くしたっつうか新たなスタイル、潮流、そういうものは生まれておらず、だから論争とかジャズジャーナリズムなんてのは30年前に途絶え、今のジャーナルはぶっちゃけ「このミュージシャンにこんなエピソードが」的ウンチク元としての価値しか無い。新譜情報や内容評ならディスクユニオンとかのメルマガで事足りるし。巨泉の言うように、実質的存在意義はとっくに無くなってたのがたまたま奇跡的に生き永らえてただけ、だったのだろう。
 実にどうも、紙メディアの先行きという事を考えさせられるが、それは3競オートに於いても例外ではない。例えば競馬は、予想に必要なデータが予想する人のスタイルにより異なるため、全てを網羅しようとすると大量の紙面を要する。結果、ネットの優位性が広く認められた。また、特に中央は他競技と比して客層が若く、その点でもネットやケータイとの親和性が高かった。競馬ブックwebを初め、予想会社主体のサイトは数多い。
 競輪は、専門紙コンドルに依頼した小倉のメルマガがつとに有名。他にも施行者が既存専門紙に委託するケースが多い。
 オートはオートレースモバイルサイトとオートレース情報ライブか。ただ、天候による走路状態や試走を紙面予想に反映出来てない、出来ない事を思うと、まだ成長余地は有る。裏返せば、紙の長期低落は不可避という事。…いやまだ即死と決まった訳じゃない。人間歳取ると小さい字が見辛くなる、今のジジイはケータイの字の大きさにすら四苦八苦してる。これが当たり前で育って来た若い世代がジジババになった時には紙は潰えているだろうが、現状ジジイ相手に当座何年かは凌げるだろう。まあどのみち時間の問題だけど( ´-`)y-~~~

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December 14, 2009

 くじ車券や女子競輪のスクープはすぐ他社も追っ掛けたのにミッドナイトは十日経っても未だ第一報止まり、って何でよ。全くのガセって事はさすがに無いだろうけどさ('A`)
史上初ミッドナイト競輪来夏にも試験開催 http://www.nikkansports.com/race/kka/news/p-rc-tp1-20091203-571928.html
>インターネット時代を象徴する「ミッドナイト競輪」が来年夏にも誕生する。開催時間帯は他場のナイター競輪終了後の午後9時ごろから。終了は深夜0時前後。発売はすべてインターネット(パソコン、携帯電話など)、電話投票に限定。また観客ゼロの無観客開催となる。
>試験開催されるのは前橋、小倉の両ドーム。ドームバンクは競技運営が天候に左右されず、無観客で完全シャットアウトすることで近隣対策もクリアできる。また施行者側は運営経費の負担が大幅に軽減できる。無観客のため場内の車券売り場、場内外の警備、無料バスの運行なども不要。「人件費を中心に運営コストは通常開催の半分以下になる。開催に支障はない」と関係者は大歓迎する。
>試験的に3日間開催でS級のみ6個レースが予定される。「入場者も減っているし、あっせんされれば僕らは走るだけ。無観客でも競走に影響はない。声援もないけど、ヤジもないから走りやすいかも」と、あるS級トップ選手は言う。
>スカパーの競輪専門チャンネルやインターネットで実況生中継される予定。無観客だが、実態のないバーチャル競輪ではない。すでにドーム以外にナイター競輪を実施する2場もミッドナイト競輪開催に前向きだ。競馬や他の公営ギャンブルにも存在しない画期的なプラン。帰宅して深夜にビール片手にリラックスしながら車券を楽しめる時代がスタートする。
>[2009年12月3日7時38分 紙面から]

あぼーんした旧日記でネタにした事があるが、門別や高知競馬、四日市や松山競輪、1号基準の競輪場で行われる記念開催の運営スタイルを突き詰めた、一つの究極の形だ。ネットでは両手を挙げて歓迎される…のかと思いきや、意外にも賛否両論。もっとも『否』の側の主張はほぼ一点に集約される「無観客ってスポーツとしてはどうなのよ」と。で、それは簡単に論破出来る。
 種目を問わず、どんなプロスポーツであれ『練習が仕事、レースは集金』だ。そして練習の場は、仲間やコーチや監督がいないと出来ないものもあるが、独りでも出来るものや独りの方が集中出来て好都合なものもやはりある。「ファンの声援が後押ししてくれる」って事は確かに理解出来るがその逆の、「客いないと燃えない」ってなメンタリティの持ち主はそもそもスポーツ(競輪に限らない)選手に向いてない、さっさと商売変えした方が良い。
 生で選手見たい開催地ファンがナイガシロ…てな声も挙がろうが、両場からは車で1時間のトコに昼開催やってる場がある(前橋→宇都宮、小倉→防府)から大した問題ではない。
 運営面については記事の通り、メリットは圧倒的だ。ナイター競輪同士のバッティングも軽減出来るし他競技からの流入も見込める(=他競技には真似出来ない)、客層も大幅に若返る。ネット限定発売って既存客切り捨てか?との声も出よう(←競輪場行くとジジイばっか、地方競馬も裸足で逃げ出す老人ハウス状態だ)が、80近いウチのオカンだってケータイ使ってる、人間本当に必要性を感じれば覚えるものだ。それにS級戦オンリーなら「誰こいつ」てな声も少なかろう。昼〜ナイター〜ミッドナイトと続くと選手の体内時計がメチャクチャになるからは斡旋面は考慮する必要があるが、ネックはそれぐらいだ。
 だから続報がない理由は、それ以外の問題だ。取り敢えず二つ考えられる。まずスポーツ紙の扱い。昔の『プロ野球ニュース』で、番組内でサンケイスポーツの早刷り版の一面を佐々木信也がカメラに見せてたのを覚えてる人もいるだろう。当時と違うとはいえ、それでもスポ紙の降版時間は今でも存外早い。例えが時期外れだが、『報道ステーション』の番組内でもまだ続いてる野球の試合結果は、ちょっと地方行ってスポ紙買うと最後まで載ってなかったりする。東京名古屋大阪圏には夕刊スポーツ紙が存在するから良いが、それ以外の地域はどうするのか。載せるなら載せるで、最初の二日間は最終Rで大量落車→仮番組み換え大ワラワなんて事態も想定せにゃならん、23時でもかなりなギリだ(てか、日付変更線跨ぎは二日間にカウントされちゃうとかの法的な問題ないのか?)。
 もう一つは、専門紙への補償問題。本場開催で買ってた読者が離れるのは必定。仮に買うとしても「レース数半分なんだから値段も半分にしろ」てなもんだ。コンドルが冷淡な反応示してる理由の、全てとは言わんが結構なウエイトを占めてるのは確かだろう。
 この辺の解決法が詰まってなくて続報なしなのだろうが、俺的には大いに楽しみにしてる。先送りは勘弁してくれよ(-人-)

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