ミスターシービー

November 02, 2021

 昨日のエントリ立ててから唐突に思い出した事がある。
 古い競馬ファン、あるいは古い競馬本に接してる人なら「お馬で人生アウト」というフレーズに見覚えがある筈だ。1981年4月5日、中山競馬場A投票所裏のトイレで発見された中年男性の死体は、左胸にガムテープで電線が貼り付けられ、その電線のもう片方は換気扇用コンセントに差し込まれた状態だった。傍らには競馬新聞に赤ペンで書かれた遺書らしきものもあった事から感電自殺と判断された、その文章が「お馬で人生アウト」。
 60年代70年代と比べると80年代後半という語られ方をされる事が少ないように感じられるのは、時代の変化のスピードが早くなったからだろうか。とにかく1981年の世相を調べてみると、校内暴力が史上最悪になるなど暗めの事象もあるものの、ポストイットや紙オムツの普及など、新しい時代の幕開けみたいなものを感じさせる事象もある。
●神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)開幕
●スペースシャトル「コロンビア」打ち上げ成功
●レーザーディスクプレーヤー発売
●トヨタのソアラが大ヒットし「ハイソカー」と呼ばれる
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●なめネコブーム
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総じて明るい。
 肝心の競馬はというと、ハイセイコー〜TTGとミスターシービー〜シンボリルドルフブームの谷間の時期だ。この年の秋に第1回ジャパンカップが開催される。カツトップエースが皐月賞と日本ダービーの2冠、そして悲劇のあった4月5日は、阪神競馬場で桜花賞が行われブロケードが制している。そこで最後の夢破れ…だったのか。
 昨日のエントリのように、世の中に対する不平不満や「どうして自分だけ不遇でなければいかんのか」という鬱屈した思いから無差別凶行とか通り魔殺人とかやっちゃう人がいるが、ギャンブルで借金作ってヤケクソでそれやった事件なんてほとんど記憶にない。自分で判断し自分の意志で行動した結果が負けだったっていう自覚があるからか、責任追及の対象が自身に向いちゃう。そこまで思い詰めんでも…って思ってしまうのはこっちが外野、完全安全圏にいるからこそだしなあ。「のめり込みに注意しましょう」しかないんだな(´・ω・`)
ライツ・アウト!
ジャッキー・マクリーン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2007-04-11



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September 02, 2015

トウショウ牧場閉鎖へ…名門の歴史に幕 http://www.daily.co.jp/horse/2015/09/02/0008357791.shtml
>2015年9月2日
ea9bec7a.jpg76年有馬記念を制したトウショウボーイ http://daily.c.yimg.jp/horse/2015/09/02/Images/08357792.jpg
>トウショウボーイ、スイープトウショウなどの活躍馬を輩出してきたトウショウ牧場(北海道新ひだか町、1965年開場、名義はトウショウ産業株式会社トウショウ牧場)が、10月いっぱいをメドに閉鎖することが1日、明らかになった。
>今年生まれた20頭を最後に生産は終了。繁殖牝馬もセールなどを通じて他の牧場に移る予定になっている。
>1965年に藤田正明氏が名字、名前の一部“藤正”から名前をつけて開場。日本競馬を彩った多くの名馬を輩出してきた。初期には76年有馬記念などG1級競走で3勝を挙げ、76年の優駿賞(現在のJRA賞)年度代表馬に輝いたトウショウボーイを輩出。開場翌年にアメリカから導入した基礎牝馬ソシアルバターフライ系の自家繁殖馬を重用してきた“トウショウ血統”の生産馬は、80年代を中心に大活躍を見せた。
>種牡馬としても83年3冠馬ミスターシービー(千明牧場産)、91年の桜花賞を無傷4連勝で制した自家生産のシスタートウショウなどを輩出したトウショウボーイが92年に死亡。その後はやや低迷したものの、00年代には05年の宝塚記念を制したスイープトウショウなどが活躍した。
>38年間牧場に勤める志村吉男場長は「時代の流れもあってオーナーが決断された。競馬場にいつも応援の幕を出してもらうなど熱心なファンには申し訳ない気持ち」と無念の様子で語る。2、3年前には50頭近くいた繁殖牝馬もセールなどで譲渡し現在は28頭に。長引く生産地不況もあり、近年徐々に規模を縮小してきたが、ついに閉鎖の決断に至った。
>けい養中の繁殖牝馬の一部は、10月21日に北海道市場で行われる繁殖馬セールに出されるが、スイープトウショウなどの行き先は未定。また、馬主としても今年の生産馬で終了し、“トウショウ”の冠名、「海老、黄ダイヤモンド、紫袖」の勝負服は当歳馬を最後に消えることになる。

栄枯盛衰世の習い。それは解っていても何とも寂しい。「名門」の称号だけで食って行けないのは確かだが、それにしてもトウショウですらもこの流れには抗えないのか。奇しくも昨日、日刊スポーツは九州の馬産地とホースマン達に紙面を大きく割いて特集したばかりだというのに。

 テイオー見て育つ 鹿児島山下牧場/馬産地九州巡り http://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1531497&year=2015&month=9&day=1
 オジョウを生産 宮崎・土屋牧場/馬産地九州巡り http://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1531502&year=2015&month=9&day=1
 優秀血統導入 熊本・本田土寿牧場/馬産地九州巡り http://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1531498&year=2015&month=9&day=1
 自宅にトレセン 鹿児島・柏木牧場/馬産地九州巡り http://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1531499&year=2015&month=9&day=1

まあ九州ぐらい離れていれば、逆に何とか戦えるってのもあるのかもしれないが、とにかく、彼らはみな苦しいながらも北海道に負けてたまるか追い付け追い越せと夢見ている。いやもちろん夢で腹が膨れる訳ではない、現実は競馬としてきちんと捉え向き合わなければならないのだが。

 【ズームアップ】ノーザンファーム繁栄の秘密 - Sanspo.com http://race.sanspo.com/keiba/news/20150901/etc15090105100001-c.html

同日のサンケイスポーツでは、日刊と同レヴェルのスペースを割いてノーザンファーム早来を特集。何せ「世界」を視野に戦略を立て突き進んでるだけにスケールが桁違い、これを目の当たりにしたら即心が折れても誰も責めない、むしろこれで心が折れないってどんだけハート強いんだってぐらいの桁違いだ。もう個人でこれに伍して戦うのは無理ゲーだ。でもってそのノーザンファームであるところの社台、吉田一族ですら、世界という舞台ではまだまだなんだもんなあ。いやしかし、解ってはいても現実はマコトに厳しい。つくづく遠い世界だなも(´・ω・`)

ギヴ・アス・ア・ソング・トゥ・ショウ・ザ・ワールド
ギヴ・アス・ア・ソング・トゥ・ショウ・ザ・ワールド

アーティスト:ザ・サマー・セット
販売元:Inya Face Records
発売日:2008-11-21

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July 31, 2012

ナイター競馬満26歳のバースデイ、コングラチュレイション\(^o^)/ にしても

 >日の出から日没まで

これ、いろんな法律の条文に多い文言だけど、これを打ち破るだけで大変な労力だよなあ。しかも地域住民の承諾がないと出来ないから、86年スタートつっても実際にはもっと前から動いてる。で、JRAでは83年にミスターシービーがシンザン以来19年振りかつ史上3頭目となるクラシック三冠を達成、翌84年にはシンボリルドルフも三冠を達成と、ハイセイコー〜TTG以降の『冬の時代』は終わりを告げ何度目かの競馬ブームを迎えるのだが、では大井は?ロッキータイガーにサンオーイにステートジャガーにキングハイセイコーetc.とその時代の名馬というのは居るが、その頃はまだ中央と地方競馬は厳然と隔絶されてて(俺が競馬をきちんと始めたのは85〜6年だが、この頃両者のファンはお互いを別物と捉えていた)、また売上的にはさほど奮わず、『中の人』によると「このままでは廃止問題も…」てな危機感が有ったそうな。そんな大井の起死回生策こそが前例のないナイター開催、乾坤一擲の勝負だったのだ。果たして大井は賭けに勝った。さらにバブルがやって来て、大井は飛躍的成長を遂げ、押しも押されもせぬ地方競馬の雄に駆け上がる。
 ところで、改めて7月31日という日を調べてみると、

7月31日 今日は何の日〜毎日が記念日〜 http://www.nnh.to/07/31.html
>歴史
>1588年
>イギリス艦隊とスペイン無敵艦隊の「アルマダの海戦」が始る。8月8日(ユリウス暦7月30日)にイギリスが勝利(ユリウス暦7月21日)。
>1667年
>「ブレダの和約」により第二次英蘭戦争が終結。
>1905年
>日露戦争最後の戦い「樺太の戦い」がロシア軍が降伏により終結。日本が全島を占領。
>1970年
>山手線に国鉄の通勤電車では初の冷房車を導入。
>1979年
>松下電子工業が真空管の生産を終了。国内の真空管生産がなくなる。
>1986年
>大井競馬場で日本初のナイター競馬を開催。
>1996年
>O157を伝染病予防法に基づく伝染病に指定。

んー、いろいろ有るのね。

>誕生日
>1932年
>堂本暁子 (千葉県知事[元],参議院議員[元],アナウンサー[元](TBS東京放送))

あの堂本さんか。

【社会】千葉県、松戸競輪から撤退へ 開催権を市に移譲 http://www.sankei.co.jp/news/040828/sha045.htm *リンク切れ
>千葉県は27日までに、同県松戸市上本郷にある公営ギャンブル「松戸競輪場」のレース開催権を共同施行している松戸市に移譲し、全面的に撤退する方針を固めた。県関係者が明かした。
>松戸競輪は同県が年8回、同市が4回のレースを開催しているが、早ければ来年度から、全12回とも松戸市の開催となる見通しだ。
>県は、松戸競輪開催によって平成14年度は約2億円の黒字を計上しているが、黒字幅はここ10年間で大幅に減少してきている。同県の堂本暁子知事は全国の競輪開催団体でつくる「全国競輪施行者協議会」の会長を務めており、同県が撤退した場合、他の自治体に影響が広がる可能性もある。

この、全輪協の会長という立場でありながら何もかも放り投げる姿勢は、競輪関係者のみならずファンの激しい怒りを買った。年度内最後の千葉県主催開催は05年日本選手権、地元の鈴木誠
選手プロフィール|KEIRIN.JP
が優勝した、本来なら大団円なのだが、表彰式に知事が現れるや怒号の嵐、ありとあらゆる罵詈雑言が浴びせられた。ま、そらそうだわな( ´-`)y-~~~

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