ブラタモリ
December 10, 2009
NHK『ブラタモリ』は品川の巻。正直、番組としては先週の本郷や日本橋の時ほどではなかったが、やはり発見はあり楽しめた。そのココロは、俺がバクチ打ちだからだ。
東京の地理に明るくない人でも『品川駅は品川区にない』というトリビアや『京浜急行が品川を出て(=南進してるのに)次の駅は北品川』といったネタは知られているだろう。まあとにかく、その京急が品川を出てすぐ八ツ山橋の踏切を渡りまたすぐ、北品川までの間にもう一つ小さい踏切がある。
今までただの一度も意識した事なかったが、これが旧東海道なのだと。
お江戸日本橋から続く東海道もこの辺りまで来るともう海岸線ギリ、故に漁師町もあり魚は旨い景観も良い、でもって東海道五十三次最初の宿場町・品川は売春宿もあったため、大っぴらには吉原に行き難い人(←買う側)にも好まれた事もあって栄えたのだそうな。とはいえ、日本橋や銀座の回でやったが、今の中央通りが東海道で、この道幅は江戸時代から不変なのだと。それがここでは現在一方通行の狭隘路。番組離れて推測すると、栄えたっつってもこの辺りまで来ると、当時の江戸っ子にとっちゃちょっとした郊外って感覚だったのだろう。交通機関なんてない徒歩の時代だし、て事は1泊2日の手頃なレジャー、リゾート地的位置付けだったと思われる。
その旧東海道をザーッと進むと鈴ヶ森で第一京浜(=東海道)に合流する。鈴ヶ森といえば処刑場、もう相当に辺鄙な場所という事になるが、この辺りは首都圏バクチ打ちにとっちゃ土地勘ありまくりなエリア。
京急の大森海岸駅を降りて東へ、100mも行かずにL字型の水面が現れる。正面は勝島南運河、右手のドン詰まりが平和島競艇、1マーク対岸からスタンドを見る格好になる。そして浅瀬を埋め立て競艇場のスタンドも位置する平和島(←島そのもの)が造られたのが昭和の話、さらに後には陸続きとなってしまうから今「大森『海岸』駅ねえ('A`) 」となってしまうが、昔はこの競艇場の対岸こそが海岸線だったのだ。
その勝島南運河を挟んで左(北側)に位置するのが大井競馬場のある勝島、ここも昭和になってから造られた人工島(やはり同様に、今は陸続きになっている)。鮫洲の辺りは岬の様に突き出てたがその南は、江戸時代は勝島も平和島ももちろん羽田もない、今の勝島運河〜しながわ区民公園〜平和島競艇場〜平和の森公園〜京浜港〜海老取川が東京湾の海岸線っつう事になる。
…今度大井行く時は、敢えて京急使ってみっかな。浜川橋が旧東海道だ(´∀`)
東京の地理に明るくない人でも『品川駅は品川区にない』というトリビアや『京浜急行が品川を出て(=南進してるのに)次の駅は北品川』といったネタは知られているだろう。まあとにかく、その京急が品川を出てすぐ八ツ山橋の踏切を渡りまたすぐ、北品川までの間にもう一つ小さい踏切がある。
今までただの一度も意識した事なかったが、これが旧東海道なのだと。
お江戸日本橋から続く東海道もこの辺りまで来るともう海岸線ギリ、故に漁師町もあり魚は旨い景観も良い、でもって東海道五十三次最初の宿場町・品川は売春宿もあったため、大っぴらには吉原に行き難い人(←買う側)にも好まれた事もあって栄えたのだそうな。とはいえ、日本橋や銀座の回でやったが、今の中央通りが東海道で、この道幅は江戸時代から不変なのだと。それがここでは現在一方通行の狭隘路。番組離れて推測すると、栄えたっつってもこの辺りまで来ると、当時の江戸っ子にとっちゃちょっとした郊外って感覚だったのだろう。交通機関なんてない徒歩の時代だし、て事は1泊2日の手頃なレジャー、リゾート地的位置付けだったと思われる。
その旧東海道をザーッと進むと鈴ヶ森で第一京浜(=東海道)に合流する。鈴ヶ森といえば処刑場、もう相当に辺鄙な場所という事になるが、この辺りは首都圏バクチ打ちにとっちゃ土地勘ありまくりなエリア。
京急の大森海岸駅を降りて東へ、100mも行かずにL字型の水面が現れる。正面は勝島南運河、右手のドン詰まりが平和島競艇、1マーク対岸からスタンドを見る格好になる。そして浅瀬を埋め立て競艇場のスタンドも位置する平和島(←島そのもの)が造られたのが昭和の話、さらに後には陸続きとなってしまうから今「大森『海岸』駅ねえ('A`) 」となってしまうが、昔はこの競艇場の対岸こそが海岸線だったのだ。
その勝島南運河を挟んで左(北側)に位置するのが大井競馬場のある勝島、ここも昭和になってから造られた人工島(やはり同様に、今は陸続きになっている)。鮫洲の辺りは岬の様に突き出てたがその南は、江戸時代は勝島も平和島ももちろん羽田もない、今の勝島運河〜しながわ区民公園〜平和島競艇場〜平和の森公園〜京浜港〜海老取川が東京湾の海岸線っつう事になる。
…今度大井行く時は、敢えて京急使ってみっかな。浜川橋が旧東海道だ(´∀`)
ippachi_bakuchiuchi at 23:18│コメント(0)
November 12, 2009
お笑いビッグ3とか4とか言うが、さんま紳介はハッキリ司会者というポジションだ。対して、たけしは司会もするがサブに女子アナや突っ込んでくれる芸人を置いて、気ままにボケるのを好む(だからどっちが上とか下とか言うつもりは無い、単にポジションとか芸風が違うと言いたいだけであって)。タモリはもっとそうで、『笑っていいとも!』ではコーナーの半分程度で進行を他レギュラーに委ね、自らゲームに参加する。『タモリ倶楽部』では進行は堀部圭亮や渡辺祐や水道橋博士ら(企画による)が勤め、自身はメイン聞き役とでもいったポジションに付く。
で、今秋から始まったNHK『ブラタモリ』。取り上げるテーマが似てる事から前述『タモリ倶楽部』と比較されがちだが、方法論が明らかに異なる。同行するのは女子アナとガイド(大学教授だったり土地の古老だったり)だけだから、タモリがボケても突っ込んでくれる人が居ない。イタリア語は博多弁に似てるフランス語は東北弁に似てる、とお得意のハナモゲラをやっても女子アナは笑うだけ。てか、そもそもヴァラエティとしての体(てい)をなしてない。一言で言えば、東京(の歴史の有る、つまり江戸のエリア)を散策したり、ガイドに教えを乞いつつ街の歴史を感じタモリが面白がってるのをそのまま流してる様な番組、おそらく現場ではドキュメンタリーの要領で回しっ放しでそれを編集で放送尺にまとめて番組にしてる。だから『いいとも』好きな人が視てもつまらなく感じるかもしれないし、逆にタモリは好きでないが雑誌『東京人』『散歩の達人』『荷風!』とか読んでる人だったら充分楽しめるだろう。両方クリアしてる俺にはビンゴだ。
今日は麻布の回、表通りから一本入っただけでこんな静かになって、イタリア大使館は伊予松山藩・松平隠岐守(まつだいらおきのかみ)の武家屋敷に位置し、庭園は今でも当時のまま手付かずで残してあるのだと。中を歩くと築山に忠臣蔵四十七士の碑が有ったり(イタリアでも大変有名な話であるそうな)、日本文化に対するリスペクトが伺えて感慨深い。視てて、そういや第二次世界大戦で同盟国だったっけ、とアホな事を思い出した。
そして、古くは坂道だった階段を下るや別世界。あの麻布だっつうのに木造モルタルのアパートが有るわ銭湯は有るわちょっとした商店街は有るわって、うそーん。驚き、そしてガマ池伝説には感動。やー、タマランチ会長(´∀`)
この番組視ると俺も現地行ってみたくなるが、強く刷り込まれるので時たま困る。前回の銀座の回では路地がテーマだったもんで、ウインズ銀座の行き帰り、ビルの隙間という隙間が全部路地に見えて(実際、それぐらい狭い生活路地なのだ)、気になって気になってしょうがない。ビル一棟ごと一々キョロキョロしてたから、傍目には不信者に映ってただろうなあorz
ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン?
アーティスト:サラ・ヴォーン&オスカー・ピーターソン・ビッグ4
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2012-10-10
で、今秋から始まったNHK『ブラタモリ』。取り上げるテーマが似てる事から前述『タモリ倶楽部』と比較されがちだが、方法論が明らかに異なる。同行するのは女子アナとガイド(大学教授だったり土地の古老だったり)だけだから、タモリがボケても突っ込んでくれる人が居ない。イタリア語は博多弁に似てるフランス語は東北弁に似てる、とお得意のハナモゲラをやっても女子アナは笑うだけ。てか、そもそもヴァラエティとしての体(てい)をなしてない。一言で言えば、東京(の歴史の有る、つまり江戸のエリア)を散策したり、ガイドに教えを乞いつつ街の歴史を感じタモリが面白がってるのをそのまま流してる様な番組、おそらく現場ではドキュメンタリーの要領で回しっ放しでそれを編集で放送尺にまとめて番組にしてる。だから『いいとも』好きな人が視てもつまらなく感じるかもしれないし、逆にタモリは好きでないが雑誌『東京人』『散歩の達人』『荷風!』とか読んでる人だったら充分楽しめるだろう。両方クリアしてる俺にはビンゴだ。
今日は麻布の回、表通りから一本入っただけでこんな静かになって、イタリア大使館は伊予松山藩・松平隠岐守(まつだいらおきのかみ)の武家屋敷に位置し、庭園は今でも当時のまま手付かずで残してあるのだと。中を歩くと築山に忠臣蔵四十七士の碑が有ったり(イタリアでも大変有名な話であるそうな)、日本文化に対するリスペクトが伺えて感慨深い。視てて、そういや第二次世界大戦で同盟国だったっけ、とアホな事を思い出した。
そして、古くは坂道だった階段を下るや別世界。あの麻布だっつうのに木造モルタルのアパートが有るわ銭湯は有るわちょっとした商店街は有るわって、うそーん。驚き、そしてガマ池伝説には感動。やー、タマランチ会長(´∀`)
この番組視ると俺も現地行ってみたくなるが、強く刷り込まれるので時たま困る。前回の銀座の回では路地がテーマだったもんで、ウインズ銀座の行き帰り、ビルの隙間という隙間が全部路地に見えて(実際、それぐらい狭い生活路地なのだ)、気になって気になってしょうがない。ビル一棟ごと一々キョロキョロしてたから、傍目には不信者に映ってただろうなあorz
ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン?
アーティスト:サラ・ヴォーン&オスカー・ピーターソン・ビッグ4
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2012-10-10
ippachi_bakuchiuchi at 22:24│コメント(0)