ファンファーレ

July 14, 2010

オーケストラの人がブブゼラを本気で吹いたらどうなる? 実際に吹いてみた http://getnews.jp/archives/67768
>2010.07.14 13:00:10 by ソル
>ワールドカップで嫌と言うほど耳にした楽器、「ブォー」という音を奏でるブブゼラ(別名レパタタ)をオーケストラ演奏者が奏でたらどうなるのだろうか? そんな疑問に答えた動画が『YouTube』に掲載されている。
>さすがオーケストラ奏者なだけあって、その音はまるでトランペットのよう。元の「ブォー」という煽り音は全く無くなってしまい完全に楽器となってしまっている。もちろんブブゼラも楽器なのだが、ここまで音色が変わるのはさすがだ。
>ブブゼラは相手チームを威嚇するためにたびたび用いられており、南アフリカではサッカーの試合の際に大勢で吹かれる。中には1メートルを超える大きさのブブゼラも存在し音は通常の2倍から3倍になるとか。ちなみに通常のサイズで100デシベル前後。
>そんなブブゼラでもちゃんと楽器として演奏出来るんだぞと証明したのが今回の動画。コンサートホールで吹くさまがまた良いよね。

これか。
「皆さんコンニチハ。こちらは同僚のウーヴェ、シュテファン、僕はヘルゲです。私達はベルリン交響楽団のブブゼラセクションです…」とかノッケからギャグかましてるが、無駄に画質良いのはちゃんとした機材使ってるのだろうし、て事は、本当にベルリン交響楽団の人かは知らんが相応のキャリアの持ち主なのは確かだろう。こういうバカ企画とオーケストラ奏者が結び付かないって人も居ようが、『のだめカンタービレ』に限らず実際のオーケストラ奏者はファンキーで面白好きな人が多いようだ。ミュージシャンの習性なのか。で、金管楽器だから、リップさえ合えば音は出せる。とはいえ吹き終わったあとのドヤ顔は、やはり本職でない楽器の難しさだ。特別な魅力を持つ音色って訳でなし(プラスチックでなく、ちゃんと真鍮で作れば何とかなるのかもしれんが)、ピッチは苦労してるし、吹くのがキツそうだし(吹き終わった顔が真っ赤)、音域も狭い。純粋に楽器としての魅力を見出すのは困難だな( ´-`)y-~~~
 さてバクチブログとしてはファンファーレだ。中央競馬がGIで生演奏でやるのはお約束になって結構経つが、NHKマイルカップのN響の演奏で目からウロコが落ちた競馬ファンは多い。

野球の応援団が頭に有るから「管(特にトランペット)ってあんなに柔らかく、フワッと響く楽器だったのか」と。一方で、全く別の感想を持たれるケースも、やはりある。

これで翌年からこのファンファーレの生演奏はご法度になっちゃったんだよな(´・ω・`)

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September 15, 2009

 日本の音楽の特徴は、ハーモニーという概念が無い事だ。能楽にしろ雅楽にしろ、全ての楽器は『個』として対等に扱われ、ベースに当たる楽器・プレイヤーが存在しない。津軽三味線の合奏にしても、あれだけの人数が居るのにユニゾン、掛け合いのパートもそれ専門の人が居るのではなく、掛け合いごとにその役割担当は入れ替わる。民謡の様な歌モノとなるとさすがに歌:主、楽器:伴奏と役割分担はなされるが、その場合でも終始コードを押さえたりはしない。和音とかハモるとかの発想は、西洋音楽によって初めて日本に持たらされたものだ(だから邦楽=前時代的、悪、と短絡的に決め付けてはいけない、その独自の個性に着目する現代作家も居る訳だし)。
 海外では、伝統的にハーモニーが存在した(賛美歌一つ取っても然り)。鼻唄や労働歌のタグイはさすがに単音メロディだが、では伴奏をバックでギターでも、となると自然と和音・和声というものが生じる。ニューオリンズジャズではバンジョーがリズムとコードを進行させる、やはり和音は欠かせない。base、ベース、という言葉の意味は重い。単音からなる進軍ラッパなど例外中の例外で、これは騎馬隊長が馬上から片手でメロディ奏でられる楽器、という制約(もう片方の手は手綱を握っている)からトランペット(または類似の楽器)にならざるを得なかったのであって。
 そんな訳で、競馬のファンファーレにトランペットが使われる理由も、伝統という事になる。昭和の頃は中央競馬ですらトランペット一人で吹けるメロディ、だから今のファンファーレしか知らない人が聴いたらあまりの単純さに吹き出す(ラッパを、でなくつまり笑い出す)だろう。福島新潟の特別ファンファーレなんか

 ドレドレドッドドドレドレドー♪(×3)

セイロガン以下だ。

 ドッドッドッドッドッミッミッミッミッミドーミドッミ(↓)ソッソッソー、ドッドッドッドッドッミッミッミッミッミドーミドッミドー♪

今はちゃんとした音楽っぽくなったが、であるが故にファンファーレっぽさが薄れたのも確か。あんまりアレンジ凝られるのも、ねえ('A`)

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September 14, 2009

 野球に関心が無いとはいえ育った時代が時代だ、何事かを例える時に野球を使う事は多いしペナントレースが佳境を迎えている事ぐらいは解る。そんな俺が常々疑問に思うのは、何故応援団はトランペットなのか、という事だ。高校野球とかだとブラスバンド部が駈り出されるからサックスセクションはもちろん、ホルンやクラリネットまで居たりする。なのにここではトランペットオンリー。楽器の特色としては浸透力・突き刺す様な音色・音量の大きさで、要は目立つ、というのはジャズの花形楽器である事でも解る、確かにあの応援に適してはいる。しかし音がデカいというのは拡声効率が良いという事ではなく、むしろ良くない。小中学のブラバン部や鼓笛隊ではトランペットの代わりにコルネットである事が少なくないが、これは成長期過ぎてちゃんと大人の体になってからトランペット覚えなさい今はまだシンドイから、という意図だ。また、ジャズトランペッターが加齢と共にフリューゲルホーンに持ち替える例も少なくない。要は、若い肉体がバリバリに吹きこなせてこそデカい音が出せるのだ。
 でもってその構造上、音程をハズし易い。前述の通り目立つ音色だからミストーンもまた際立つ、いつぞやの札幌記念ファンファーレの地元大学生生演奏のヨタリっ振りは競馬ファンの間で伝説となったし、大井競馬場の生ファンファーレはたった16小節なのに、一日三レースのうち一度でも完璧に吹けた日というのは極めて稀だ。しかるにトランペット応援隊は、何度も何度も何度も何度も、その打席が終了するまで吹き続けるのだ。しかも選手ごとに違う曲を、ほとんどミストーン無しにだ。どんだけ練習してんだ。畏敬の念すら込み上げて来る。大井は彼等をスカウトすれば、結構キマると思うんだけどねえ( ´-`)y-~~~

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