June 10, 2020

面白い事を考える人がいた。要約すると、プロ雀士を公営ギャンブルの選手として扱いその対局の勝者投票券を発売する、その売上から控除した中から雀士のギャラを発生させる仕組が出来ないか?という主旨。
 ただ、この人とは明確に見解を異にする点がいくつかあって、まず「3競オートはスポーツだけど、麻雀はスポーツではない」というのが最初に挙げられる。eスポーツという概念が産まれる遥か前から、麻雀やバックギャモンや将棋や囲碁を、単なるゲームではない、マインドスポーツという概念で捉えようという動きはあり、2022年北京オリンピックで競技種目に麻雀が加えられるだの何だのという動きがあったのを覚えてる人もいるだろう。あと「ギャンブルでギャンブルやる事になってしまう」っていうのも明らかに違う。現状、Mリーグが存在するが彼らはその対局で賭けてはいない、その状態で部外者同士で勝者当て予想をすると思えば何ら問題はないのであって。
 また、ジャンケンになってしまうという懸念もあったが、小学校の帰り道ジャンケンして一番負けたヤツが次の曲がり角まで全員のランドセル持たされて…っていうのだってある種のギャンブルだ。さらにさらに、4人だけの対局であるから高額配当が生まれ難いというならtotoのように何局も組み合わせれ良いだけの話、もう突っ込みドコロでパンパンだ。
 じゃあ競雀は今すぐ可能かというと極めて重大な問題があって、というのは麻雀のセオリーというものはあるが絶対ではない、麻雀には運ゲーの要素が少なからず存在するから「残り○枚だからこっち」で全て決まるものではない。だからプロの対局でも、外野からしたら「ん?」ってなるチョイスが、麻雀経験者からしても必ずある。そうして自分が賭けてた雀士が最終的に負けた時、その疑問の一手が本当に本人の信念によるものだったのか↔八百長ではなかったのか?の判定や立証が極めて困難だという点。3競オートでいうトコロの競走委員を誰が勤めるのか。「乗馬経験ないけど馬券は買う」「モーターボート操縦した事ないけど舟券は買う」「バイク乗った事ないけど車券は買う」って人は少なからずいて、そういう人達にもエクスキューズ出来るシステムを作り出した3競オートと比べると、そこがどうしても引っ掛かる。あったら面白そうではあるんだけどねえ(´-`).。oO
S・P・O・R・T・S
THE SQUARE
ヴィレッジ・レコード
2001-12-12



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