July 09, 2018

 ボーナスが出たので軽く飲み会。今の部署に移ってからは初で、なので初耳話ばかり。とはいえ内容的にはどこも似たりよったりで、だから「横領で馘になった○○は…」とかその程度だ。しかしとはいえ、その横領の話は興味深いものだった。
 カネの使い途はキャバ嬢に入れ上げたってだけだから大した事はないのだが、
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横領犯は自分一人で通い詰めてると嬢にナメられるというか見透かされると思ったのか、必ず同僚や部下を連れて行って、今の上司もそれで付き合うハメになったのだと。と言いつつそもそも一滴も飲めないので、烏龍茶をチビチビ飲りながらやり取りを観察してたのだそうな。でまあ逮捕となって、警察が社にやって来るのだが、「薄々勘付いてた上でご相伴に預かってたんでしょ」的な共犯者とか参考人の事情聴取という訳ではないけども ━━ 横領犯、株をやってて、バブルの頃は非常に羽振りが良かったのは社内で有名だったので、その頃も「ああ株ってやっぱ儲かるんだな」と誰も気にも留めてなかったそうなのだが ━━ 調書を作成するためのヒアリングがあるのだと。「○月の●日って覚えてますか、遣ってる金額が跳ね上がってるんですけども」「えーと…ああ、ドンペリ入れた日です」みたいな、そうやって細かい数字を詰めて行くのだと。なかなか生々しい。
 最終的には、その株で作ったひと財産を嬢に全部注ぎ込んじゃって、それでも足りない分を横領してたらしく、だから社の正味の被害額は貢いでた額のウン分の1だったらしい。しかしもう、憐れというか何というか(´・ω・`)
酒とバラの日々
菅野邦彦
THINK! RECORDS
2014-10-22



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