November 20, 2017
【遊技産業の視点 Weekly View】 - SankeiBiz(サンケイビズ) http://www.sankeibiz.jp/business/amp/171118/bsd1711180500005-a.htm
>2017.11.18 05:00
□ホールマーケティングコンサルタント LOGOSプロジェクト上級研究員・岸本正一 http://www.sankeibiz.jp/images/news/171118/bsd1711180500005-p1.jpg
>あるデータによると、10月の全国の一円パチンコの平均稼働(アウト)は約1万7000個であったらしい。1時間のパチンコ機の発射玉数を5500個、1日の営業時間を13時間として単純計算すると、稼働率は約23.8%となる。日本国内のホテルの客室稼働率は、今年6月の全国平均で58.6%(宿泊旅行統計調査:観光庁)。全日本空輸(ANA)の9月の平均搭乗率が70.5%(ANA広報部資料)であることなどと比較すると、いかに低いかがお分かりいただけるだろう。低額投資で気軽に遊ぶことができるパチンコを目指して誕生した一円パチンコですらこのような状況にある。
>「低欲望社会」とも言われる現代社会において、パチンコは消費者の価値観の変化に対して残念ながら十分に適応できていないと言わざるを得ない。遊技支出が問題にされることも多いが、一円パチンコのこの状況を見れば「安くすればなんとかなる」というわけではなく、本質的なパチンコの面白さをこれまで以上に大胆に追求すべき時期であることは明白だ。
>先日、筆者は高校生がつくるロボットコンテストの模様をテレビで目にした。実にユニークなロボットをぞれぞれのチームが開発し、競技の課題をクリアするスピードと正確性を競う。この模様を眺めていると、仮に彼らが遊技機を考えると、いかなるパチンコやパチスロが生まれてくるのか興味が湧いてきた。
>パチンコ・パチスロは法令により18歳未満が参加できるものではないため、実際にこのアイデアを実行するにはモラルの問題を含めて障害もあるだろう。しかしながら、少なくとも現在の遊技業界という“枠”の中から生み出されるものに限界があるのであれば、思い切って新しい価値観を誕生させ、産業としての魅力の維持拡大を模索することも必要だ。
記事冒頭のデータは衝撃的であり暗澹たる気持ちにさせられる。もちろん、そういうショッキングな数字が出る比較対象を著者が恣意的に選んでるとはいえ、しかしそれにしても凄惨だ。このままでは座して死を待つのみ、ならばパチの固定観念に縛られない若い世代に革新的なアイディアを出してもらい、パチ客にも若い世代に来てもらえるようにならないと…っていうのは凄く解るし正論だと思う。ただ、じゃあその若い世代がそもそもパチに魅力を感じるだろうかという根源的な疑問がどうしても拭えない。
新たなエンタメ産業としてひと昔ふた昔前に脚光を浴びたゲームセンターだって、インターネットゲームに取って代わられ落陽の一途だ。iPhone初号機が誕生してちょうど10年経つが、当時こんにちのような状況を誰が想像出来てただろうか。パチは実体はギャンブルだが法律上は「遊技」、大人のゲーセン扱いで、だから同様にネトゲに食われるのも道理だ。ネトゲにないギャンブル性を訴えれば…って、既にスマホゲーにはRMTがあり、それを本業とまではいかないまでも結構な小遣い稼ぎにしてる人は珍しくない。ましてや今やゲームはe-sportsと呼ばれ、食えるぐらい稼げるようになれば ━━ 現状では法律上の問題があるが ━━ 純粋カネ目当てでゲームをプレイする人だって続出するだろう。少なくとも俺には、もうパチ業界が息を吹き返すヴィジョンは見えて来ない。
まあ凡人には思いも付かぬアイディアを持つ人というのはどこかに居るもので、だからいたずらに悲観的になる必要はないっちゃない。でも本当、見えないんだよな('A`)
>2017.11.18 05:00
□ホールマーケティングコンサルタント LOGOSプロジェクト上級研究員・岸本正一 http://www.sankeibiz.jp/images/news/171118/bsd1711180500005-p1.jpg
>あるデータによると、10月の全国の一円パチンコの平均稼働(アウト)は約1万7000個であったらしい。1時間のパチンコ機の発射玉数を5500個、1日の営業時間を13時間として単純計算すると、稼働率は約23.8%となる。日本国内のホテルの客室稼働率は、今年6月の全国平均で58.6%(宿泊旅行統計調査:観光庁)。全日本空輸(ANA)の9月の平均搭乗率が70.5%(ANA広報部資料)であることなどと比較すると、いかに低いかがお分かりいただけるだろう。低額投資で気軽に遊ぶことができるパチンコを目指して誕生した一円パチンコですらこのような状況にある。
>「低欲望社会」とも言われる現代社会において、パチンコは消費者の価値観の変化に対して残念ながら十分に適応できていないと言わざるを得ない。遊技支出が問題にされることも多いが、一円パチンコのこの状況を見れば「安くすればなんとかなる」というわけではなく、本質的なパチンコの面白さをこれまで以上に大胆に追求すべき時期であることは明白だ。
>先日、筆者は高校生がつくるロボットコンテストの模様をテレビで目にした。実にユニークなロボットをぞれぞれのチームが開発し、競技の課題をクリアするスピードと正確性を競う。この模様を眺めていると、仮に彼らが遊技機を考えると、いかなるパチンコやパチスロが生まれてくるのか興味が湧いてきた。
>パチンコ・パチスロは法令により18歳未満が参加できるものではないため、実際にこのアイデアを実行するにはモラルの問題を含めて障害もあるだろう。しかしながら、少なくとも現在の遊技業界という“枠”の中から生み出されるものに限界があるのであれば、思い切って新しい価値観を誕生させ、産業としての魅力の維持拡大を模索することも必要だ。
記事冒頭のデータは衝撃的であり暗澹たる気持ちにさせられる。もちろん、そういうショッキングな数字が出る比較対象を著者が恣意的に選んでるとはいえ、しかしそれにしても凄惨だ。このままでは座して死を待つのみ、ならばパチの固定観念に縛られない若い世代に革新的なアイディアを出してもらい、パチ客にも若い世代に来てもらえるようにならないと…っていうのは凄く解るし正論だと思う。ただ、じゃあその若い世代がそもそもパチに魅力を感じるだろうかという根源的な疑問がどうしても拭えない。
新たなエンタメ産業としてひと昔ふた昔前に脚光を浴びたゲームセンターだって、インターネットゲームに取って代わられ落陽の一途だ。iPhone初号機が誕生してちょうど10年経つが、当時こんにちのような状況を誰が想像出来てただろうか。パチは実体はギャンブルだが法律上は「遊技」、大人のゲーセン扱いで、だから同様にネトゲに食われるのも道理だ。ネトゲにないギャンブル性を訴えれば…って、既にスマホゲーにはRMTがあり、それを本業とまではいかないまでも結構な小遣い稼ぎにしてる人は珍しくない。ましてや今やゲームはe-sportsと呼ばれ、食えるぐらい稼げるようになれば ━━ 現状では法律上の問題があるが ━━ 純粋カネ目当てでゲームをプレイする人だって続出するだろう。少なくとも俺には、もうパチ業界が息を吹き返すヴィジョンは見えて来ない。
まあ凡人には思いも付かぬアイディアを持つ人というのはどこかに居るもので、だからいたずらに悲観的になる必要はないっちゃない。でも本当、見えないんだよな('A`)
ippachi_bakuchiuchi at 21:27│コメント(0)