November 14, 2017

ミッドナイトにガールズ…今や競輪も7人制の時代 - ジャパンカップ2017 - 競輪: 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/japancup/2017/news/201711140000157.html
>[2017年11月14日8時9分]
201711140000157-nsogp_0 男子に負けじとスピード感にあふれたレースを展開するガールズケイリン https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/japancup/2017/news/img/201711140000157-nsogp_0.jpg
>7人制といえば、ラグビーがリオ五輪で正式種目となり、注目を集めました。競輪でも7人制、つまり7車立てのレースが脚光を浴びています。
>7車立ての特徴は【1】3連単の組み合わせが、9車立ての504通りに対して210通りと少なく、的中確率が大幅にアップする【2】少人数だから展開のもつれなどによる事故(落車、失格、車体故障)も少なく、車券を買ったりレースを観戦したりする上での安心感が高い【3】ラインが組まれるレースでは、コマ切れ戦が主流で難解な9車立てよりも、買い目を絞りやすい3分戦となるケースが多い【4】実力通りの決着、低めの配当が目立つ。
>一獲千金は望みづらくても、コツコツ稼ぎたい、または点数を絞って勝負したい人には向いています。ビギナーの競輪入門にも最適でしょう。
>7車立てで基本を磨いたら、9車立てへステップアップ。9車立てで行き詰まったら、7車立てへ原点回帰。上手に使い分けて、新時代の競輪を楽しんでください。

もの言いようだな。まあ間違った事は言ってないけども。
 過去何度か書いたが、探すのも面倒だから改めて書く。競輪に限らず3競オート全てそうだが、本命サイドばかりの決着だと資産倍増計画でホクホクの人が居る一方、百円玉を万札に・万札を束に…って人からしたら「夢がない」ってなるだろう。逆に百万千万なんて配当ばかり連発するようだったら小口客は大喜びだが「こんなん真面目に考えるのアホラシ」とハイローラーが逃げ出す。本命党も穴党も「これなら買ってみたい」と食指を伸ばしたくなるヴォリームゾーンというのがある筈で、それは23.7倍というハッキリした答が出ている…と「小説・競馬必勝法/井崎脩五郎」の一節にある。


この本は1986年の有馬記念をテーマに書かれた30年前のもので、当時は三連単どころか馬連すらない、賭式が単勝・複勝・枠連しかなくて、そして8枠連複制は普通に運営していれば勝手に23.7倍に収束して行くという巧妙なものだった。さらなる高配当を求める声はもちろん大きかったが、日本中央競馬会(現JRA)は「射倖心を煽るのは好ましくない」と頑なに拒んでて、でも本音は「売上欲しい=射倖心を煽りたい→だからこそ高配当が出過ぎないようにしないと」って事から新賭式に否定的であり続けた。しかし8枠連複式には同枠取消問題という極めて深刻な欠陥もあって、痛いトコロを突かれた競馬会は不承不承ながらも馬連を導入する運びとなった。結果、これが圧倒的好評と爆発的売上増を呼び、競馬マスコミが「ホレ見ろワシらが言うてた通り高配当をみんな待ち望んでたやないか」となったため他競技も追随し、それはさらにエスカレートし三連単へ…となって行く。
 そして三連単が一般化した結果どうなったかというと、売上が落ちた。少額予算で夢を見る人は、例えば一レース千円として、5R辺りで3万とか5万ぐらいのを獲ったら、満足してそれで帰ってしまう。もちろん6Rから参加する人も居るし(だから後半レースになるほど一レース当たりの売上が伸びる)、しかしカネ持ってる客が確実に減っているのだから売上面で好影響な訳がない。じゃあ三連単を廃止すれば…ってそんな事が出来る筈もない。ひとたび三連単の配当を知ってしまった身が、堅実に増やして行こうなんてチマチマした事にどうして魅力を覚えるものか。それでも手をこまぬいてる訳にも行かないとばかりに三連単の発売をしない実験的開催が競艇と競輪で行われた事があったが、案の定の歴史的大惨敗と、何より客から圧倒的不評をかこつた。三連単で売上減!っていうのは施行者側の理屈であって、客には関係ない。
 …と、なると。残る手段は車立ての減少しかない。そういう理屈だよな競輪の7車立ては。まあこれはこれで、やはり問題ナシという訳ではないんだけども、ベストではなくてもベターではある、そういう事で納得するしかないわな(´-`).。oO

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字