December 26, 2016

16.12.25 第61回有馬記念(GI)の結果

同僚と話し合ったが、結局一番人気の馬連(4.4倍)、一番人気のワイド(2倍)、二番人気の三連複(10.5倍)にどんだけブチ込めるかっていう度胸比べだったなと。こんな付くって、大金持ちにとっちゃそうそうない美味しいレースだった訳で、だからそれまでに大金持ちになれてなかったのが俺達の直接的な敗因だ。
 強い先行馬が先行してまえば他馬は手も足も出ない、穴党にとってはしょうもないレースだった。とはいえそれは穴党なればこそだし、っつうか昭和ジジイとしては、有馬記念っていうのは本命馬が信じられない凡走をして場内騒然ってのを何度も何度も見て来てるので、経験則としてどうしても人気馬を疑ってしまう。習性といってもいい。しかしそれもこれも、昔の感覚や常識に捉われてるから裏目ってるのであって。
 昭和の時代 ━━ だからもちろん大昔だ ━━ の名馬・ミホシンザンが5歳(=旧年齢表記)の秋シーズン、毎日王冠→天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念と全て3着に終わった辺りが契機となって、ホースマンの意識が変わり出す。みんなが獲りたいGIを簡単に獲れる筈もなく、だから一戦ごとの消耗も激しいし、って事はよほど飛び抜けた馬でもない限り全部獲るのは無理だ→どこかに捨て試合を作らないといけない…と。その後、JCに外国から有力馬が出走したがらない事に危機感を抱いたJRAはJCの賞金を積み増す策を採ったため、各馬陣営はJCに重きを置き、秋天や有馬は「行き掛けの駄賃」的扱いとなって行く。なら、そこで有力視されてた人気馬がまだ八分の出来だったり既に出涸らしだったりで凡走しても全然おかしくない→だから有馬は穴に…というのが、有馬は一筋縄で行かない説の論拠だ。
 しかし。東京中日スポーツで毎週火曜、井崎脩五郎さんがコラムを連載してて、後付け的中ヨタ話が多いのだが、週末のレースのデータを出して展望する事もあって、今週がそうだった。曰く、JC至上主義で有馬が空白化した事の反省か、JRAは有馬の賞金も積み増して今年はJCと同じ1着賞金3億円とした。だからか各馬、JC→有馬が最大の目標…という使い方をしてるようで、現にこの秋3戦してるのはサトノノブレスただ1頭(夏競馬を使ってた組は、その後2ヶ月競走間隔を開けて一旦緩めている)。ならここは過去の有馬と違って、有力馬の凡走は考え難いのではないか…と。なるほど秋天で勝っても1着賞金1億3千万、片やJC有馬は3億&2着でも40%の1億2千万。距離2000mに魅力を感じて秋天勝負!って馬以外は誰だって秋天を捨てて2400のJC→2500の有馬に注力するよなあ。果たして結果はその通りに。データは蓄積すればするほど良いって思ってしまいがちだけど、現状に即してないデータはむしろ邪魔、敢えて捨てないといけないのだな。反省(´・ω・`)

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