July 25, 2014

つれづれイタリア〜ノ<32>イタリアスポーツ界に歴史的な変化? スポンサーになるならサッカーよりも自転車レース! http://cyclist.sanspo.com/144969
>2014/07/25 06:00更新
>FIFAワールドカップブラジル大会が閉幕し、ツール・ド・フランスが終盤にさしかかっています。絶対的な力を見せつけている28歳のイタリア人選手、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ プロチーム)効果で、イタリアでツール・ド・フランスの平均視聴率は連日30%を超えています(Auditel調べ)。まさにニバリフィーバーが起こっています。
>しかし自転車レース観戦が盛り上がっている裏で、イタリアスポーツ界で大きな騒ぎが起きています。100年以上の歴史を誇る2つのサッカーチーム、2013-14シーズンは2部にあたるセリエBに所属していたACシエナとACパドヴァが消えることになりました。両チームとも経営陣が来シーズンのリーグ登録に必要な資金を集めることができず、チームが消滅するという残念な結果になりました。サッカーはイタリアの「国技」と呼ばれているだけあって、多くのサッカーファンにとってショッキングなニュースでした。
>なぜこのような事態が起きているのでしょうか。主な原因は3つだと考えられています。それは「経済危機の影響」「サッカーのファン層の変化」「スポンサーの意識の変化」です。
>2008年にリーマンブラザーズの倒産から始まった世界的な経済不況の影響は、ヨーロッパのスポーツ界にも大きな打撃を与え続けています。業績悪化に苦しむスポンサーたちが、スポーツのチームや大会、また文化イベントへ投じる予算を大幅にカット。スポンサーの援助なしで生きられない多くのチームは活動停止や廃部をすることになりました。
>2000年代までは、イタリアではサッカーが不動の人気を誇っていました。しかしその理由は、多額の賞金を与えるサッカーくじ人気にあったといってもいいでしょう。2000年まで国はギャンブルを強く規制し、サッカーくじ、競馬、ナンバーズ、宝くじなど、ごく一部の賭け事の販売しか認められていませんでした。そもそもイタリア人の大半が、試合の内容よりサッカーくじに直接つながる結果にしか興味がなかったものです。
>しかし、くじの自由化に伴って次から次へ新種のくじが現れ、知識がないと簡単に遊べないサッカーくじの人気は急速にかげりをみせ、サッカー離れが加速し始めました。
>実際、サッカーくじを買わず、他のスポーツに目を向ける若者たちが増えています。
>現在、サッカーを支えていた様々なスポンサーは自転車競技へシフトしています。2012年からジロ・デ・イタリアにおいてマリアローザのメーンスポンサーになったバロッコ社社長のアルベルト・バロッコ氏は、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のインタビューに対し、次のように述べています。
>「2008年にサッカー・セリエAの強豪チーム、ユヴェントスのスポンサーになりました。しかし2008年の当社の売り上げ高は6000万ユーロにとどまり、サッカーに投資しても目に見えるような変化はありませんでした。その後、その後、ジロ・デ・イタリアのスポンサーシップを始めてから2年がたち、売り上げは確実に、急激に伸びています。2013年は売上高が1億5000万ユーロを超えました」
f8d867af.jpg ナイロアレクサンデル・キンタナが獲得したマリアローザ。胸元に「バロッコ」のロゴ(ジロ・デ・イタリア2014) http://cdn.cyclist.sanspo.com/photos/2014/07/italiano_32_2.jpg
>「自転車競技のスポンサーシップへのシフトは大きな転換となりました。サッカーの場合は、ファンたちが一つのチームに対する愛着が強く、スポンサーとしては限られた効果しか得られません。しかし自転車競技のファンたちは、もっと広くスポンサーを意識しているからだと考えています」

 >※バロッコ(BALOCCO)
 >イタリア、ピエモンテ州の菓子メーカー。2013年からフェッレーロ社のブランド「エスタテ」に変わって、ジロ・デ・イタリア総合優勝のシンボル、マリアローザのメーンスポンサーを担っている

3939f728.jpg 表彰式のシャンパンファイトで使われる「アストリア」のスプマンテ(ジロ・デ・イタリア2014) http://cdn.cyclist.sanspo.com/photos/2014/07/italiano_32_3.jpg
>ジロ・デ・イタリアの表彰式で使う発泡酒を提供しているアストリア社も、5月にヴェローナ市で開催された「Vinitaly(イタリア最大のワインフェア)」に自転車ブースを置き、全面的に自転車競技をアピールしました。さら広報担当者は「ジロ・デ・イタリアのおかげで、肌で感じられるほどの売り上げアップにつながった」と述べています。
>たしかに、自転車競技における宣伝効果の影響は大きい。私もスーパーで買い物をしていると、特定のメーカーの製品に自然に手が伸びていて、自分で驚くことがあります。洗脳に近いものですね(笑)。
>さて、ツール・ド・フランスの閉幕まであと少し。マルコ・パンターニ以来、16年ぶりのイタリア人総合優勝を願って、スプマンテを用意しました。
>「Che vinca il migliore(誰であれ、優勝した者に乾杯)」。
>文 マルコ・ファヴァロ
>イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ」


 >2000年まで国はギャンブルを強く規制し、サッカーくじ、競馬、
  ナンバーズ、宝くじなど、ごく一部の賭け事の販売しか認められて
  いませんでした。そもそもイタリア人の大半が、試合の内容より
  サッカーくじに直接つながる結果にしか興味がなかったものです。
 >しかし、くじの自由化に伴って次から次へ新種のくじが現れ、
  知識がないと簡単に遊べないサッカーくじの人気は急速にかげりをみせ、
  サッカー離れが加速し始めました。

くじの自由化で逆にサッカーくじ離れっつうのは、より高配当を…っつうのが裏目ったパターンだろうか?まあイタリア人の国民性からするとそんな気もするが、とにかくサッカーくじ離れっつうのは他のギャンブル業界にとっては降って湧いたビジネスチャンスな訳で、しかしその顧客を競馬はものに出来なかった。それはやがてミルコ・デムーロのJRA受験とかにつながる訳だが、何とかモノに出来んかったのかねえ(´・ω・`)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字