July 08, 2012

坂本照雄選手事故死 落者選手避けて写真判定機材に激突…小田原9R http://hochi.yomiuri.co.jp/gamble/keirin/news/20120707-OHT1T00280.htm
>小田原競輪開催初日の7日、第9RA級予選に出走した坂本照雄選手(40)=神奈川・73期、A級2班=が死亡する事故が起こった。
>悲惨な事故は午後2時26分ごろに起きた。最終4コーナーを8番手で回った坂本選手は、前で落車した選手を避け、バンクの内側に進入。自転車の走行スピードがおとろえないままゴールの内圏線走路から5メートル50センチ内側にある写真判定機のミラーボックスに巻いてある緩衝マット正面から激突して倒れた。
>すぐに医師、看護師らが駆けつけ心臓マッサージを施し担架で医務室へ。午後2時36分に救急車が到着したが、すでに心肺停止だった模様。意識不明のまま小田原市立病院へ搬送されたが、午後3時38分、「外傷性心肺不全」のため死亡した。
>(2012年7月8日06時02分 スポーツ報知)

該当レースは、公式映像は削除されているがYouTubeで視る事が出来る。ゴール前で誰かが転倒し、その直後を走ってた選手がインに避けるところがチラッと映る。その直後、カメラは上位入線者を映すためにゴール側に振って、だから衝突シーンそのものは映ってないのだが、そのゴール入線する映像には鈍い衝撃音がマイクにハッキリ拾われている。
 それにしても、不幸な出来事っつうのはあらゆる事象が悪い方に悪い方に出た積み重ねの上に起こるものだが、またその中でも極め付けという気がする。脚が残ってなければ踏むのをやめるだけだがそうではなかった、それが準地元のベテラン選手とあって、最終バック8番手からでも諦めずに踏みまくってた事。500や400でなくスピードの出易い短走路だった事。小田原はその短走路でも直線部のカントが一、二を争うキツさ(=バンクが立っている)のため、外への急ハンドルはかえって自爆落車の可能性が有って、熟知してる準地元のベテランなればこそ、落車を避けるには当然インに向かう事。写真判定用の機材は施行者にとって最優先で守られるべきものであるため、殊更頑強に造ってある事(緩衝マットが貼られてたとはいえ)。etc.
 ところで、

 >すぐに医師、看護師らが駆けつけ心臓マッサージを施し担架で医務室へ

一時ほどではないとはいえある程度熱心に競輪を見て来た俺だが、落車事故は嫌というほど見てるが、走路に医師が駆け付ける事案というのは見た事がない、極めてレアなケースの筈だ。つか、オートと違って競輪には落車再乗入線が認められているので、走路係員が駆け寄った際も、声は掛けるが手は触れないのが大原則だ(腕を引き起こしたり自転車支えたりは、その選手への扶助=競走への介入と見なされ、その瞬間選手は失格になってしまう)。その事を踏まえた上で、医師が駆け付けた事や、

 >悲惨な事故は午後2時26分ごろに起きた
 >午後2時36分に救急車が到着したが

かなり早い。早過ぎる。もう、走路係員が駐在医師を呼ぶ際に救急車の手配まで伝えてないと、こうは行くまいて。

 >すでに心肺停止だった模様

…あまり想像したくはないが、首が有らぬ方向に曲がってたんだろうか。

 >午後3時38分、「外傷性心肺不全」のため死亡した

喉の骨が折れて呼吸が出来なくなったんだろうか。毎度毎度の再確認ではあるが、常に選手は命懸けで走ってるのだなあと。合掌(-人-)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字