January 16, 2012

 出社するや、同僚が坂井宏朱の死をデカデカと報じたスポーツ紙を投げて寄越し「今年も良い一年になりそうだな」字面はアレだがもちろんストレートではない、皮肉、ヤケクソ薄笑い浮かべての吐き捨てだ。ソイツとは「『今年も一年良い年で…』とか初詣しても(東日本大)震災で死んじゃう人が(いっぱい)いる訳じゃん、神様なんていないよな」とかよく話してて、だから年明けた時は「やっと2011が終わったか」と清々したものだ。もちろん今年バラ色の世界を夢見てた訳じゃない、アメリカやヨーロッパや中国を見ても明るい材料はないし、国内事情だって普通に考えて火柱高するとは思えないが、それでもさすがにこれ以上悪くはならないだろうと思ってた。たった半月でこのザマだ。今さら何をしたって坂井は還って来ないが、ならばせめて、これで終わりにして欲しいもんだ。
 タブレットの小さな画面からでも、中継アシの照沼嬢が昨日泣き腫らしてたのは判った。男社会の中、44年振りの女子選手誕生に立ち会い、坂井と同期の佐藤摩弥、そのサトマヤが配属された川口のアシの櫻崎嬢と鳥谷部嬢、あとサンケイスポーツの山本記者らとオートレース女子会と称して仲良く連れ立ち、選手としてのリスペクトを持ちつつ実生活では妹のように可愛がっていた。坂井が待望の初勝利を挙げた時の、彼女達の喜びっ振りったらなかった。その胸中を思うと、掛ける言葉がない。
 しかし、それでもレースは執り行われる。そもそも坂井自身が一目で魅せられたオートが、自身の死で縮小してしまってはそれこそ浮かばれまい。喪に服す意志はあるが、遺された者は坂井のためにもオートを盛り上げ続けて行くのが責務だ。俺に出来るのは車券を買い続ける事。そういう気概で坂井を送り出したいと思う。
 明日は船橋優勝戦。

船橋オート:出走表
1 青山 周平 *0 2 B-127 3.403
2 山脇 孝志 10 1 A-60  3.394
3 木村 義明 20 1 A-170 3.391
4 浅香  潤 30 1 S-35  3.385
5 片平  巧 30 1 S-20  3.388
6 池田 政和 30 1 S-17  3.391
7 中村 雅人 30 1 S-11  3.372
8 永井 大介 30 1 S-*4  3.362

半年だけの師匠だった永井は鬼神の追いで準決勝1着も明日は30線、さらに角度が付く。連日好発から速攻決めて池田を振り切ってる浅香が好位置で煩い、空気読まずに優勝しちゃいそうな雰囲気だ(浅香に「空気読め」と言ってるのではない。レースは車券客がいて初めて成り立つものであるから、浅香には非情に勝負に徹してもらいたい)。でも4アタマで車券獲っても、正直嬉しくない。浅香に罪はないしむしろ好きな選手だが、何しろ今回ばかりは事情が事情だ。バクチ打ちとして甘っちょろい事は承知してるが敢えてオミットしたい。ならば同期の、周平に頑張ってもらおう。山脇も超抜の出来だが、S速いタイプじゃないから周平が残して回れるだろう。1→48→2478を本線の1流しで(`・ω・´)!

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