September 14, 2009

 野球に関心が無いとはいえ育った時代が時代だ、何事かを例える時に野球を使う事は多いしペナントレースが佳境を迎えている事ぐらいは解る。そんな俺が常々疑問に思うのは、何故応援団はトランペットなのか、という事だ。高校野球とかだとブラスバンド部が駈り出されるからサックスセクションはもちろん、ホルンやクラリネットまで居たりする。なのにここではトランペットオンリー。楽器の特色としては浸透力・突き刺す様な音色・音量の大きさで、要は目立つ、というのはジャズの花形楽器である事でも解る、確かにあの応援に適してはいる。しかし音がデカいというのは拡声効率が良いという事ではなく、むしろ良くない。小中学のブラバン部や鼓笛隊ではトランペットの代わりにコルネットである事が少なくないが、これは成長期過ぎてちゃんと大人の体になってからトランペット覚えなさい今はまだシンドイから、という意図だ。また、ジャズトランペッターが加齢と共にフリューゲルホーンに持ち替える例も少なくない。要は、若い肉体がバリバリに吹きこなせてこそデカい音が出せるのだ。
 でもってその構造上、音程をハズし易い。前述の通り目立つ音色だからミストーンもまた際立つ、いつぞやの札幌記念ファンファーレの地元大学生生演奏のヨタリっ振りは競馬ファンの間で伝説となったし、大井競馬場の生ファンファーレはたった16小節なのに、一日三レースのうち一度でも完璧に吹けた日というのは極めて稀だ。しかるにトランペット応援隊は、何度も何度も何度も何度も、その打席が終了するまで吹き続けるのだ。しかも選手ごとに違う曲を、ほとんどミストーン無しにだ。どんだけ練習してんだ。畏敬の念すら込み上げて来る。大井は彼等をスカウトすれば、結構キマると思うんだけどねえ( ´-`)y-~~~

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