May 08, 2009

<有力馬次走> http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090506-491116.html
>★かきつばた記念で交流重賞5連勝を達成したスマートファルコン(牡4、栗東・小崎)は27日浦和のさきたま杯(統一G3、ダート1400メートル)を目指す。
>[2009年5月6日9時32分 紙面から]

プチ古ネタだが、ほとんど弱い者イジメだねこりゃ。でも気持ちは解らん事もない。かきつばた記念の翌日行われたJpnIかしわ記念はあの通りの強力メンバー、それでも掲示板は外さないだろうが勝ち負けとなると?これがかきつばただと、単勝元返しに支持される弱メン相手、レース振りも持ったまんまで5馬身千切って1着賞金2500万円。対してかしわ記念は、1着賞金こそ6000万だが2着以下は2100万、1200万、600万、300万。どっちが美味しいか?
 遡って、同馬がJpnIII佐賀記念に出走した際、非難の声が挙がった。JpnIジャパンダートダービーとJpnIJBCスプリントで2着した程の馬が、なぜにJpnI川崎記念やGIフェブラリーステークスでなく谷間の佐賀記念なんか(←佐賀の人に物凄く失礼な言い方だが)に出るのかと。果たしてここも、単勝1.1倍に支持されるだけの弱メン相手に4馬身千切って1着賞金3000万。対して川崎記念は1着6000万だが2着以下2100万、1200万、600万、300万。フェブラリーは(本賞金だけだが)1着9400万の2着以下3800万、2400万、1400万、940万。競馬に絶対はないが、しかし両方で3着4着するよりは佐賀記念勝つ方が、数段ハードル低く映る。
 4歳馬だから夏には本賞金半分になって出たいトコ出られる保証ないし今は確実に…的エクスキューズを調教師はしたが、これにも眉に唾する向きが多い「このまま地方のJpnIIIとJpnIIばっか走ってくんじゃねーの?」と。数で稼ぐ使い方は大きな故障をしない事が前提だが、同馬はただ回って来るだけの競馬ばかりだから消耗もない(奇しくも同時期、カジノドライヴとカネヒキリの故障・長期戦線離脱が明らかになったが、やはり強メン相手に一杯の競馬すると反動も来るものだ)、あと3年位は能力的に大きく衰える事もないだろう。中央のGI以外のレース使うと賞金別定やハンデで62とか3とかの酷量背負わされるが、地方主催の中央交流重賞だと永遠に58kgで出られる規定、口さがない声にも少なからぬ説得力がある。どうせダート馬だから現役引退後にウン億のシンジケートなんて話はまずない、だったらGI馬の勲章なんて屁の突っ張りにもならんしドバイもアメリカも知ったこっちゃないわ金金金金金、と。
 こういう馬を応援しようって気にはあまりならないが、しかしここまでやり遂げれば逆にアリとも思える。もうGIに脇目も振らず賞金稼ぎマシンとして全国を渡り歩く、スーパーヒールとして徹し切ってもらいたい。ジャックとトゥルーのノボ二頭、グラッブユアハートにレマーズガールといった先達も達しなかった域まで突き抜けちまえ(`・ω・´)!

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